金利の上昇が加速
世界的に金利の上昇が加速し、米長期金利の上昇に勢いが付く気配がある。9月2日の米10年債利回りは一時4.81%と2023年11月以来の高水準を付けた。原油高によるインフレ圧力や利上げ観測、世界的な財政不安や債券需給の緩和などが複雑に絡み合い、節目の5%が視野に入ってきた。
「銀行業」は1993年以来の高値水準
日本でも2日に新発10年物国債利回りが3.015%まで上昇した。1996年以来の高い水準だ。一方、金利上昇を受けても1日の株式市場でTOPIXが9日続伸して4181と、8月14日の最高値(4197)にあと1%弱まで迫った。銀行株は金利上昇による株式市場全体への悪影響度を探るシグナルとして注視されている。
業種別日経平均「銀行業」は1日に1993年以来の高値水準をつけた。金利上昇が利ざや拡大につながるとの見方から上値を追うが、行きすぎれば景気を冷え込ませ、融資が減ったり焦げ付きが増えたりする懸念から株安に転じる可能性がある。
9月は米国株のパフォーマンスが悪い
9月は米国株のパフォーマンスが悪い「魔の9月」として知られる。1950年以降のS&P500種株価指数の月ごとの騰落率で、9月は0.6%安と12カ月の中で最も悪い。特に米中間選挙がある年の9月に限ると0.8%安で、下落率はより大きい。政治リスクに備えた投資家の慎重姿勢が相場の弱さにつながっているとみられる。
9月後半は特に警戒
特に警戒すべきなのは9月後半だ。18日には株式オプションの満期到来が集中する。市場では同日に満期を迎えるオプションは想定元本ベースで6.2兆ドル(990兆円)と、現存するポジションの2割に相当する規模となる。オプション市場の需給を背景に、株価の下落時にはマーケットメーカーが先物を買う「デルタ・ヘッジ」が入りやすい。しかし満期が到来してオプションが消滅すると、マーケットメーカーからのヘッジ売買が出にくくなり、株式市場の緩衝材が失われる。
日銀会合にも警戒
さらに9月後半には10月に本格化する26年7~9月期決算の発表を前に、自社株買いを控える「ブラックアウト」に入る企業も増える。株式需給の観点では、下値不安がいつも以上に高まることになる。さらに、日本では利上げ観測が高まっており、18日の日銀金融政策決定会合で利上げを実施すれば株式市場は大きなダメージを受ける。
潮流銘柄は?
潮流銘柄はジェイテクト(6473)、明電舎(6508)、ミライト・ワン(1417)。
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。
代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に金融情報サービスを行っている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
