潮流|証券市場新聞

今回は追随売りの可能性低い

日経平均は8月8日までの2カ月間、2万円を挟んだボックス相場が続いていた。値幅の小さい日経平均に痺れを切らしたのか、売りを仕掛けたのが外国人投機筋だ。
北朝鮮問題を機に日本の株式市場を売り崩すには好都合だった。日経平均は8日~14日までの4日間で569円急落した。14日は1万9500円の節目を下回る場面があった。この下げを主導したのは、外国人投機筋の日経225先物売りだ。大阪取引所が毎営業日公表している証券会社別の先物手口と1日当たりの売買高加重平均価格(VWAP)から計算すると、9日はクレディ・スイスが約1400億円を売り越した。10日はモルガン・スタンレーMUFGが800億円、14日はUBSが960億円、モルガン・スタンレーMUFGが800億円をそれぞれ売り越した。合計で4000億円にも上る。
外資系証券を通じて売買する外国人投機筋の共通点はヘッジファンドなど相場の流れに沿って持ち高をつくる短期投資家が多い。9日にボックス相場を下放れすると、クレディから大口売りが出たのはそのためだ。クレディ1社だけで1400億円もの巨額な資金で225先物を売れば需給的に大きな下げのインパクトを与える。9日の225先物のVWAPは1万9747円だ。クレディは10日以降に大きく買い戻しを行っておらず、15日時点で表面上の建玉は3662枚の売り越し状態となっている。15日の日経先物の手口を見ると大幅上昇となったのは野村の大口買いだった。225先物は15日には一時1万9810円まで上昇し、VWAP水準も1万9747円と9日並みの水準を回復した。225先物売りが目立っているモルガン・スタンレーやUBSなども含めて売り方の買い戻しが入れば日経平均は大幅上昇する。なお、クレディから大量の売りが出るとかつては著名投機家のジョージ・ソロス氏が動いたのではないかと取り沙汰されていたが、今回はヘッジファンドではないようだ。大手ヘッジファンドでなければ資金的にそれほど余力はないと思われ、追随売りが出る公算は小さい。長い期間、ショートを維持することも想定しづらい。
北朝鮮問題が沈静化し、米国株式市場の上昇と円安が進めばクレディやモルガンを中心に225先物の買い戻しが期待できる。今まで、日本の株式市場は必ず外国人投機筋の225先物売りで潰されている。
潮流銘柄はファンケル(4921)、富士機械製造(6134)、キャリアインデックス(6538)。

 

 

◆岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール◆

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

 

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