潮流|証券市場新聞

次世代の都市国家目指すサウジと中国

中国の李克強首相はハンガリーのブダペストで中・東欧16カ国の首脳と会議を開き、この地域の鉄道や道路といったインフラ整備への資金支援を強化する考えを表明した。

中・東欧を習近平国家主席が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」の重要な一部分と位置づけ、影響力の拡大に意欲をにじませた。李首相は「中国と中・東欧はユーラシア大陸の両端に位置し、遠く離れているが、関係の基礎は堅固である」と指摘。「一帯一路」と中・東欧諸国の発展戦略を結びつけて、この地域の経済を底上げすべきだと訴えた。具体的なプロジェクトとしては、ハンガリーとセルビアを結ぶ鉄道や、中国と欧州の間を走る貨物列車の増強を挙げた。中国と中・東欧の銀行で構成する融資連合の立ち上げで合意し、中国の国家開発銀行がまず20億ユーロに相当する融資を実施すると表明した。
サウジアラビアで「脱・石油」の改革が進んでいる。ムハンマド皇太子が、紅海沿岸に5000億ドル(約57兆円)の巨費を投じ、新しい都市を建設する構想を打ち出した。「ビジョンファンド」でサウジの改革にかかわるソフトバンクの孫正義会長兼社長も協力を表明した。事業は「NEOM」と名付けられ、紅海沿岸の砂漠地帯の2万6500平方キロメートルという広大な土地にまったく新しい都市を建設する計画だ。再生エネルギーやバイオテクノロジー、人工知能(AI)など最先端の技術の集積地とする。孫氏は「新しい都市は、太陽光発電によりエネルギーを自力でまかなうことができる」と話した。さらに、サウジアラビアは200億ドル(約2兆2000億円)を投じ、世界最大級の石油化学コンビナートを国内に建設すると決めた。競争力の高い石油化学で「川下」分野を育て、石油の販売収入に頼った経済の仕組みを見直して産業の多角化を急ぐ戦略だ。
中国やサウジアラビアは巨額な国家予算で自国の経済を発展させ、世界最先端のテクノロジーを取り入れた次世代の都市国家を築こうとしている。中国はその動きを他の国へ波及させるしたたかな国家戦略を持つ。経済協力と発展という名の下に侵略無き覇権国家を目指そうとしている。世界的規模で新たな産業発展が起こる。
潮流銘柄は、児玉化学(4222)、オーネックス(5987)、技研製作所(6289)。

◆岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール◆

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

 

 

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