潮流|証券市場新聞

ヘッジファンドの売り仕掛け

 日経平均は1月23日に2万4129円の高値を付けた後は1月31日に2万3092円まで1031円(4.2%)下げた。円高と29日からの米国株急落を売り材料としてヘッジファンドが株価指先物に売り仕掛けを入れたことで下げが加速したのだ。




世界的な金融政策の変化(潮流)を認識せよ

 今は米金利上昇とドル安が同時に起こっている背景にある世界的な金融政策の変化(潮流)を認識しておくことが重要だ。米長期金利の上昇は英国のEU離脱を問う国民投票が実施された2016年6月に始まり、2017年6月から再加速している。

キッカケは国際決済銀行(BIS)の年次報告書

 6月25日に発表された国際決済銀行(BIS)の年次報告書がきっかけとなっている。その内容はインフレ率が上昇しなくても、長期にわたり金利を低すぎる水準に維持すれば、金融安定とマクロ経済の将来的なリスクを高めかねない。各国中銀は、金融緩和縮小に着手する必要があるといった主旨だ。この年次報告書の発表を受けてイエレンFRB議長は、低インフレ懸念は一時的要因として利上げ継続方針を強調した。ECBのドラギ総裁はデフレからリフレへの移行が進んでいると金融政策の方向転換を明確にした。米欧の中央銀行が金融政策の正常化に向かえば向かうほど、米欧の長期金利は上昇し、それと同時に日銀の金融政策正常化への思惑から円高圧力が掛かる展開になっている。

日銀の買いオペで投機筋は容赦なく大規模な円買い

 1月30日の米国債券市場で10年債利回りは2.73%と、2014年4月下旬以来3年9カ月ぶりの水準まで上昇した。本来、米国金利が上昇すればドル高・円安になることが一般論であるが、1月9日に日銀が超長期国債の買いオペを僅か100億減らしたことをきっかけにヘッジファンドは円買いを進めた。日銀はマーケットの反応を確認する目的だったかもしれないが、投機筋は容赦なく大規模な円買いを進めたのだ。




円を売り戻す時期もそう遠くはない

 この動きはヘッジファンドによる短期的な動きである。米国は年内数度の利上げで、実質政策金利が10年ぶりにようやくプラスに転じるだろう。一方、日本は来年10月予定の消費税引き上げを考えると実質金利をプラスにすることは難しい。ヘッジファンドもそのことは承知しているはずだ。いずれドル高・円安基調に戻ると考えるなら、円を売り戻す時期もそう遠くはないだろう。その様なことから株価が調整している今が絶好の買い時である。

潮流銘柄は?

 潮流銘柄はアイビーシー(3920)、ノムラシステムコーポレーション(3940)、一家ダイニングプロジェクト(9266)。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

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