新興市場に変化の兆し【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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マザーズ指数は右肩下がりだが・・・

 新興企業向け株式市場でジャスダック指数は1月の高値を天井として下落トレンドが続いている。6月28日のジャスダック平均株価は4カ月半ぶりの安値となった。東証マザーズ指数は年初来安値を更新し、2017年9月26日以来およそ9カ月ぶりの安値となった。マザーズ指数は5日移動平均を抵抗線として右肩下がりが続いている。

5日移動平均を超えて終わることができれば底打ちのサイン

 今後、5日移動平均を超えて終わることができれば底打ちのサインだ。 日経平均やTOPIXに採用されている大型株が本格的な上昇後、新興市場が買われることが良くある。 まず、求められるのは東証1部市場に先高感が出ることだ。周期的なトレンドを捉えるエリオット波動では日経平均がまさにこの時期に上昇トレンドに転換するサインが出た。 米国株式市場が再度高値を目指す動きが出てくれば日本株式市場は長期上昇トレンド入りすることになる。そのような動きとなれば新興市場も大きく戻すだろう。 今が夜明け前の最も暗い時期だ。

売り圧力が強まるバイオ株にも変化の兆し

 新興市場では業績よりも、新薬など好材料で動くバイオ銘柄が売られている。ハイテクから外れたバイオ株は売る方が、利益が出ると見られているようだ。 外国人投資家の売りもあるが、メディシノバ(4875)のように外国人投資家の売り手口が見えなくても下落が続く銘柄もある。 バイオ株は好材料が出れば大幅高となるが 上昇が続かないと一気に売り圧力が強まる。ただ、売り圧力が強まるバイオ株にも変化の兆しが出始めた。6月28日はアンジェス(4563)がストップ高となった。特に好材料が出た訳でもなく、 後場からまとまった買いが入ると買いが買いを呼ぶ展開となった。 売られ過ぎたバイオ株が好材料のニュースがなくても上昇する銘柄が増えてくれば底のサインと言える。

IPO銘柄が買われ始めればそれがきっかけで新興市場全体が底を打つ

 そのためには新興市場全体が上昇する必要がある。 6月27日に新規上場したアイ・ピー・エス(4390)が翌日ストップ高となった。エーアイ(4388)も27日の新規上場日は買い気配で値がつかず、翌日も初値を大きく上回って終えた。 今後、メルカリ(4385)が上昇し、IPO銘柄が買われ始めればそれがきっかけで新興市場全体が底を打って大きく戻すことが考えられる。

潮流銘柄は?

 潮流銘柄はメルカリ(4385)、エーアイ(4388)、アイ・ピー・エス(4390)。

7月2日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

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