2万3000円の壁を恐れるな!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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今後の日本株式市場の行方は?

今後の日本株式市場の行方を見てみる。
日経平均は7月5日に付けた2万1462円を底に上昇トレンドが継続されている。一方、小型株中心のマザーズ指数やジャスダック指数、東証2部指数は7月から平行線で持ち合い相場が続いている。また、米国株式市場ではハイテク銘柄の多いナスダック指数が過去最高値を連日更新している。ダウ平均は7月から上昇トレンドが継続中。日本株式市場は大型株の中でもソフトバンクやファーストリテイリングといった指数採用銘柄に買いが入り日経平均を押し上げている。

3年間のトライアングルからさらに円安に向かう

一方、小型株全体は様子眺めといった状況だ。ただ、新興市場の銘柄でも長期間下落トレンドが続いてきた銘柄が上昇に転じ始めた動きもある。また、為替に目を向けると、ドル円相場は円安トレンドが続いており、3年間のトライアングルからさらに円安に向かうことは時間の問題となっている。上に放れれば数カ月以内に115円から118円まで円安が進むことになる。円安が進めば長期間低迷を続けていた銀行株が強い上昇サイクルに入るだろう。既にその動きが出始めていることは見逃せない。

多くの投資家は2万3000円の天井を気にする

日経平均のPERは現在13.4倍と割安だ。米ダウ平均のPERは16.6倍である。米ダウ平均並みに買われると日経平均は2万8200円になる。現在、新興市場は方向感が出ていないが、大型株が上昇した後は小型株が上昇することは良くある動きだ。新興市場の銘柄が動けば大きな利益が狙いやすくなる。多くの投資家は2万3000円の天井を気にしている。2万3000円での過去の出来高は多く、まずはこの壁を突破できるかどうかが一番の注目点となる。

今回は大きな節目を抜ける

米国や欧州の株式市場の上昇の動きと円安傾向から捉えれば、今回はこの大きな節目を抜けることが予想される。トランプ大統領は11月の中間選挙までに中国を始めとした高関税の締め付けを緩和することが考えられる。米国経済は絶好調で株価はさらに上昇が続くだろう。ヘッジファンドが225先物など日本株価指数先物に買い戻しを入れ、現物株にもまとまった買いを継続して入れてくれば日本株は本格的な強い上昇が続くだろう。2万3000円の壁を恐れることは無い。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はファンケル(4921)、一家ダイニングプロジェクト(9266)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)。

7月23日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

株式情報と相場見通し

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