ヘッジファンドの売りを放置するな【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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海外投資家は株価指数先物を6.1兆円売り越し

 海外投資家(外国人)は今年1月~3月に株価指数先物を6.1兆円売り越した。
 日経平均は1月の高値(2万4129円)から3月の安値(2万347円)まで3782円(15.6%)も値下がりした。この間の下げは海外投資家=ヘッジファンドといった投機筋が株価指数先物を大量に売ったことで起こった。その後、ヘッジファンドは4月から売っていた株価指数先物を買い戻してきた。4月から8月第2週までの株価指数先物の買い越しは2.13兆円となり、この間、5月と7月に日経平均は2万3000水準に回復している。
 ただ、8月に入り、投機筋は日本の株を売ってきている。8月第3週(13~17日)の日経平均先物とTOPIX先物の投資部門別売買動向によると、海外投資家(外国人)は3週連続で売り越した。合算した売越額は3259億円。日経平均は8月13日に2万1857円まで下落した。

上昇が続かない日本株式市場には魅力を感じない?

 お盆休みを挟み、日本の株式市場は超閑散だ。東証1部市場の売買代金は8月17日から5日続けて2兆円を下回った。5日連続の2兆円割れは2017年12月25~29日以来だ。米中の貿易協議や米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)といった重要イベントを控えて国内投資家は様子見を決め込んでいる。上昇が続かない日本株式市場に魅力を感じないのは当然だろう。
 
 

S&P500に連動する投資信託を買っている投資家は誰一人損をしていない

 
 一方、アメリカの株式市場は過去最高値水準を維持している。トランプ大統領は22日にツイッターで、「株式市場の歴史において最長のブル相場となった。アメリカおめでとう!」と呟いた。これまでのS&P500の長期上昇相場は1990~2000年に3452日続いたが、8月23日を以て2009年3月9日から続いたS&P500のブル相場は3453日続いたことになるという。S&P500は21日には2873.23まで上昇してザラ場ベースの史上最高値を更新している。終値ベースの史上最高値更新は時間の問題だ。アメリカでS&P500に連動する投資信託を買っている投資家は誰一人損をしている人はいないのである。株を買えば損する日本と正反対である。ヘッジファンドの売りは先物だけでなく、現物株でも大量に空売りをしている。これ以上ヘッジファンドの売りを放置するな。

潮流銘柄は?

 潮流銘柄はメディシノバ・インク(4875)、ネットマーケティング(6175)、アイビーシー(3920)。

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8月27日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

株式情報と相場見通し

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