日経平均2万3000円は通過点【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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アメリカと中国との貿易問題の行方は?

アメリカとメキシコが北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉で大筋合意したことを受け、米株式市場が急上昇。続いてアメリカとカナダの協議に進展の兆しが見えたため、さらに米国株は大幅に上昇した。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は連日で過去最高値を更新。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は初めて8000ポイントを超え、連日で史上最高値を更新した。米ダウ30種平均が過去最高値を更新するのも時間の問題だ。今度はアメリカと中国との貿易問題に和解のニュースが報道される日が来るだろう。日本の株式市場には最もプラスの影響を与えることになる。

トランプ大統領の悪材料は出尽くし

トランプ大統領に関して悪材料は出尽くしており、11月の米中間選挙が近づくに連れて悪材料が好材料に変っていくことになる。海外投資家は株価指数先物を約4兆円の売りが残っている。潜在的な買い戻し余力は大きい。8月28日と30日に日経平均は一時2万3000円まで上昇。取引時間中としては6月12 日以来の2万3000円回復となった。2万3000 円処では売りが優勢になってはいるが、節目を上回るチャンスは続いている。

2万3050円を抜いた後には・・・

5月21日の高値(2万3050円)から数えて、日経平均が2万3000円の節目を試すのは今回が4度目である。当然この3カ月の累積取引量は2万3000円付近で膨らんでいる。逆に2万3000円より上の価格帯での取引は少ない。過去1年でみると2万2500~2万3000円の累積売買代金は193兆円と多いが、2万3000~2万3500円では16兆円、2万3500~2万4000円では46兆円にとどまる。2万3050円を抜いた後には1月高値(2万4129円)まで一気に上昇するという展開も考えられる。

節目ブレイクをきっかけに買戻しが強まる可能性も

東証1部の空売り比率は引き続き高く(23営業日連続で40%を上回っている)、日経平均の節目ブレイクをきっかけに買戻しが強まる可能性が高い。海外投資家は株価指数先物を約4兆円の売りが残っている。潜在的な買い戻し余力は大きい。今後、日経平均は2万4500円を目指すだろう。2万4500円というのは、5月21日高値(2万3050円)から7月5日安値(2万1462円)までの「下げ倍返し」となる水準である。2万3000円は単なる通過点だ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はアルバック(6728)、RPAホールディングス(6572)、シルバーライフ(9262)。

9月3日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

株式情報と相場見通し

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