日本株の強気論を後押し【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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岩盤を突破

日経平均は9月14日に2万3000円の岩盤を突破し、9月26日には2万4000円台に乗せた。その間営業日ベースで僅か6日間だ。2万4000円台を回復するのは、年初来高値(2万4124円)を付けた1月23日以来およそ8カ月ぶりとなる。

個人は急上昇の流れに乗り切っていない

27日の取引時間中に2万4089円まで上昇する場面があった。9月10日から27日の高値まで12日間でなんと1917円も上昇したことになる。あまりの速さに個人投資家はこの急上昇の流れに乗り切っていないだろう。グローバル景気は堅調で、貿易摩擦の影響も相当程度は吸収されるとの楽観論が広がっている。米ダウ平均は9月21日に2万6769ドルと過去最高値を更新した。既にハイテク銘柄の多いナスダック総合指数とS&P500種は過去最高値を更新しており、これで主要3指数全てが史上最高値となった。

先高観を支える心強い経験則

米国株高が日本の株式市場を後押ししているが、海外勢の売買動向の変化も日本株に対して強気論を後押しする。海外勢は今年1月から9月第2週までに、現物と先物の合計で8兆3778億円を売り越してきた。それが、大幅上昇した過程ではヘッジファンドなど短期筋だけでなく年金基金などの長期投資家も買いを入れているという。先高観を支える心強い経験則がある。上半期(4~9月)の日経平均の上昇率だ。1970年度以降に日経平均が上半期に10%を超えて上昇した年度には下半期の株価は10回のケース全てで上昇、その平均上昇率は14.6%に達している。今年の上半期の上昇率は9月26日までで12%。上半期の株価は平均的には上昇しにくい傾向が見られるが、それを覆すような場面では通常とは異なる上昇要因が寄与しており、その勢いは下半期にも継続しやすいという。

株式市場の下落は絶対に避けたいトランプ大統領

トランプ米大統領は米連邦準備制度理事会(FRB)が26日に利上げを決めたことに対して「残念なことに、米経済が好調なため、FRBは少し利上げした。私はそれが不満だ」と述べた。利上げによって、住宅ローンや企業がお金を借りる際の金利も上がり、「景気が悪くなる」とも話した。不動産王のトランプ大統領にとって住宅と株式市場の下落は絶対に避けたいと考えており、それが米国株高に繋がっている。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はメディシノバ ・インク(4875)、ラクオリア創薬(4579)、メイコー(6787)。

10月1日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

株式情報と相場見通し

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