潮流|証券市場新聞

米中通商問題への懸念が後退

10月から始まった世界同時株安が終焉となったようだ。
日経平均は10月30日に307円上昇し、31日には463円高の2万1920円で終了した。26日の安値から949円上昇したことになる。トランプ米大統領が29日に、中国と「素晴らしい取引をする」と述べ、米中通商問題への懸念が後退した。外為市場では1ドル=113円30銭台まで円安が進んだことも日本株に好影響を与えた。

下落幅はリーマン・ショック直後以来

10月を振り返ると日経平均は10月2日の高値(2万4448円)から10月26日の安値(2万971円)まで3477円も下落した。率にして14.2%だ。TOPIXは10月2日の高値(1838ポイント)から26日の安値(1582ポイント)まで13.9%値下がりした。1カ月間で見ると日経平均の下落幅はリーマン・ショック直後の08年10月以来10年ぶり、下落率は16年6月以来2年4カ月ぶりの大きさだ。

今回の急落の直接的な要因は?

ダウ平均は10月3日の過去最高値(2万6951ドル)から26日の安値(24,445ドル)まで9.3%下落した。ハイテク銘柄の多いナスダック総合指数は10月1日の高値(8107ポイント)から26日の安値(7057ポイント)まで12.9%の下落となった。ヘッジファンドとCTAといった投機筋が株価指数先物を売り浴びせたことが今回の急落の直接的な要因である。

大量に売り続けた外国人投資家

外国人投資家(ヘッジファンド等)は10月第2週と第3週で先物と現物の合計で2兆8886億円を売り越した。外国人投資家は9月30日から10月6日までの間1兆5784億円を買い越していたものを一斉に売りに出したのだ。特に日本株に対してバークレーズ証券経由でのヘッジファンドがTOPIX先物を大量に売り続け、10月31日時点でも売り越しは続いている。バークレーズがTOPIX先物を買い戻しに転じた時に日本株式市場は大幅に上昇することになる。

バークレーズの買い戻しが転機

世界の株式市場が底打ち感を強め、米株式市場が上昇基調を強めればバークレーズも買い戻しを余儀なくされるだろう。11月1日は若干ではあるがTOPIX先物は買い越しに転じた。11月2日の米10月雇用統計や11月6日の米中間選挙を機にバークレーズのTOPIX先物の買戻しが本格的に始まりそうだ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はロゼッタ(6182)、エニグモ(3665)、ワークマン(7564)。

11月5日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。




岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

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