潮流|証券市場新聞

楽観的な見方が株価を押し上げる

今年に入ってから中国株式市場の上昇が止まらない。2月に入ってからさらに勢い付いている。上海総合指数は1月4日に2440ポイントで大底を打ち、2月27日に2997ポイントまで上昇。3000ポイントの大台がすぐ目の前だ。2カ月間で22.8%の上昇となる。米中貿易交渉の合意への楽観的な見方が株価を押し上げている。

MSCI組み入れ比率拡大の動きも

さらに需給面からも株高を後押しするとの期待が出ている。MSCIは「新興国株指数」の組み入れで、中国株の時価総額を反映する比率を現在の5%から20%まで引き上げる方向を検討している。投資家の支持が得られれば、2019年夏までに2段階で引き上げる見通しだ。実現すれば海外資金の流入が加速する。

内需拡大政策の効果はこれから

米ゴールドマン・サックスは、組み入れ拡大が決まれば19年に中国株へ650億米ドル(約7兆2150億円)の海外資金が流入すると予測している。18年の450億米ドルから加速することになる。関税引き上げの延期と中国が米国から輸入を大幅に拡大するということは決まった。それは中国国内の経済拡大を前提としている。経済が拡大しなければ、モノは買えない。モノを大量に買う力は、経済力を高めるしかない。中国の内需拡大政策の効果はこれから徐々に表面化してくるだろう。

海外資金の向かう先は中国の株式だけではない

米国が仕掛ける貿易紛争は、日本貿易摩擦の時と同じく、相手国の経済を拡大することで、米国への需要拡大を狙ったものである。また、海外資金が向かう先は中国の株式だけではない。世界的な債券運用の指標の1つである「ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合指数」は、4月から中国の国債と政策銀行債を新たに組み入れる。採用後は指数全体のなかで人民元建て債券のウエートは6%とドル、ユーロ、円に次ぐ4番目の発行通貨となる。

債券市場に約1500億米ドルの海外資金

英HSBCは、組み入れをテコに中国の債券市場に約1500億米ドル(16兆6500億円)の海外資金が流入すると予想する。それには通貨の安定が欠かせない。価格変動が相対的に小さい債券ならなおさらだ。米中交渉では、貿易不均衡に向け中国側が元安誘導の制限を受け入れた。一見、中国側の譲歩とも受け取れるが、外資を呼び込みたい中国側も望んでいる。中国経済の復活は近いかもしれない。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はアイリッジ(3917)、スマレジ(4431)、ラクオリア創薬(4579)。

3月4日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。




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