潮流|証券市場新聞

議論は大詰めを迎える

東京証券取引所による市場区分の見直しを巡る議論が大詰めを迎えている。
東証1部市場の上場基準を緩和したことで銘柄数が多くなり過ぎ、時価総額の開きもかなり大きくなったことが今回の再編のきっかけとなった。東証1部市場の銘柄数は2137社で全上場銘柄の約60%を占めており、世界の市場(300社から500社)と比べても多いことが分かる。新たな東証1部市場ではプレミアム市場を創設し、時価総額が500億円以上の企業を対象とし、その数は1035社となる。残りの約1000社がスタンダード市場となる。マザーズとスタンダードに選ばれなかったジャスダック企業がエントリー市場となる。

外国人投資家に分かりやすい市場を作る

東証は外国の機関投資家が日本を代表する企業に投資する機会を増やして東証1部市場の活性化を狙うと言うのが一番の狙いだ。プレミアムという名を付けた意味でも分かるようにここで選ばれた企業は他の企業よりも上質で高級といった価値観を示すことで、日本の上場企業ブランドとしてのイメージを植え付け、外国人投資家に分かりやすい市場を作ることで新たな資金の流入を促したいと考えられる。いずれ、プレミアム指数が新たに作られ、大口機関投資家やファンドからの資金を呼び込む手段になるだろう。

1部を外れる銘柄にパッシブ投資家の売りが強烈に出てくる?

一方で機関投資家は市場の見直しが東証株価指数(TOPIX)に与える影響を不安視している。TOPIXは東証1部の全銘柄で構成する。1部企業を時価総額で絞り込むと1部を外れる銘柄にパッシブ投資家の売りが強烈に出てくることも考えられる。また、時価総額が1000億円を超えても売買代金が7億円を満たない企業は何と295社もある(3/18日時点)。投資家からの関心が薄く、売買されないような企業がプレミアムとしての価値があるか疑問である。

東証は企業の改革を進めたいとの目的も

東証はプレミアム市場を目指して取り組む企業が増えることで企業の改革を進めたいと考えていることもあるだろう。時価総額を増やすためには増資や分割、M&Aなどがあるが、何といっても株価を上昇させることが最も株主にとって必要なことである。時価総額だけで企業の価値を判断するのではなく、株主の視点に立って市場を改革しなければ何の意味もなさない。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は理経(8226)、サニーサイド(2180)、ギークス(7060)。

3月25日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。




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