米株最高値が意味するもの【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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株価の位置が国力の差となる

米S&P500種は6月21日に2964ポイントを付け、昨年5月に付けた史上最高値を更新した。
米国で米主要株指数を買っている個人投資家は誰一人損をしている人はいない。日本のバブル崩壊が始まった1990年にダウ指数を買っていれば10倍に資産が増えている。100万円が1000万円だ。この30年間で資産が10倍になった米国民と30年間で資産が半分になった日本人との格差が国力の差となっている。株価の下落は企業の脆弱化につながる。

株式市場の動きは外国人の売買動向と完全に一致

日本の株式市場の動きは外国人投資家(ヘッジファンド)の日経平均先物とTOPIX先物の売買動向と完全に一致している。今年5月にヘッジファンドが225先物とTOPIX先物の合計で1兆8239億円を売り越した。日経平均は5月7日(2万2184円)から6月4日(2万0289円)まで1895円も急落した。昨年12月にもヘッジファンドは先物を合計で2兆256億円も売り越した。日経平均は1ヶ月で約3600円も急落した。今年3月にもヘッジファンドは先物を1兆2125億円売り越した。この間、日経平均は約900円急落している。

株価を簡単に急落させることができる

逆にヘッジファンドが先物を買い越しているときの日経平均は上昇いている。4月にヘッジファンドは先物を1兆8392億円買い越した。この月の日経平均は1150円上昇した。今年1月は先物を346億円買い越した。1月に日経平均は約1000円上昇している。2月もヘッジファンドは先物を8351億円買い越した。この間の日経平均は約1000円上昇した。この様に日本株はヘッジファンドに支配されていることがはっきり分かる。ヘッジファンドのような投機性が強い投資家が先物を利用して日本に上場している大企業の株価を簡単に急落させることができてしまう。

ヘッジファンドは7週ぶりに買い越し

そのヘッジファンドが先物を買い転換した。6月第2週(10~14日)の日経平均先物とTOPIX先物の売買動向によると、外国人投資家(ヘッジファンド)は7週ぶりに買い越しに転じた。先物を合算した買越額は241億円だ。さらに6月第3週(17~21日)の先物も509億円の買い越しとなった。ヘッジファンドが先物を買い転換したということは、日本株は上昇が続くということを意味している。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は、イオレ(2334)、フィックスターズ(3687)、ニーズウェル(3992)。

7月1日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。




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