ヘッジファンドは買いに大転換!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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S&Pは3カ月ぶりに過去最高値

米国株式市場で10月29日、S&P500種株価指数は3カ月ぶりに過去最高値を更新した。28日にはハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も一時、過去最高値を上回った。欧州市場では、28日にドイツ株式指数(DAX)が1年4カ月ぶりに年初来高値を更新した。フランスの株価指数CAC40とイタリアのFTSE・MIBも年初来高値更新となった。欧米株式市場の上昇基調が強まる中、日本も29日に日経平均が一時、2万3008円と11カ月ぶりに年初来高値を更新した。

10月は半年ぶりに今年2回目の月間買い越し

例年、外国人投資家は日本株(現物)を10月から12月に買い越す傾向がある。今年も同様に10月は大幅買い越しとなっている。10月第3週時点では7243億円の月間買い越しだ。今年になって月間で買い越しとなったのは4月(1兆6054億円買い越し)だけである。10月は半年ぶりに今年2回目の月間買い越しだ。

外国人投資家の日本株に対する投資姿勢の変化

現物と先物の合計でみると、外国人投資家の年初からの売り越しは8月第2週時点で3兆円を上回っていた。しかし10月第3週時点では年初からの売り越しは5071億円まで減少した。10月第3週の外国人投資家の買い越し額(現物と225先とTOPIX先物合計)は、週間で今年最大となる1兆2180億円に膨らんだ。225先物とTOPIXとの合計買い越し額は6641億円だ。外国人投資家の日本株に対する投資姿勢の変化を示している。

ヘッジファンドの買い転換

日経平均の動きは外国人投資家の225先物とTOPIX先物のポジションに比例する。先物(225先物+TOPIX先物)を大幅な買い越しに転じた時には日経平均は大幅上昇し、大幅な売り越しに転じてきた時には日経平均は急落する。ここで言う外国人投資家とはヘッジファンドだ。つまり、日本の株式市場はヘッジファンドに支配されて動いている。ただ、今回のヘッジファンドの買い転換は日本だけを捉えているのではなく、米国や欧州に対しても変調をきたしている。

今後景気は回復に向う

景気先行き期待の改善初期にグロース株をアウトパフォームする傾向が高いバリュー株が9月以降、特に堅調となっている。米国市場でS&P500バリューインデックスがグロースインデックスをアウトパフォームしていることでも分かる。つまり、今後景気は回復に向うということだ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は朝日インテック(7747)、オービックビジネスコンサルタント(4733)、カチタス(8919)。

11月4日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

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