失敗は許されない!!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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安倍前首相の自己分析

安倍前首相は7年8カ月超の政局運営を自ら振り返った。2012年12月の第2次安倍政権発足後、すぐに経済政策「アベノミクス」を打ち出したことについて、「金融緩和、財政政策、成長戦略という3本の矢で空気が変わったのは事実だ。まず株価が先行し、行き過ぎた円高の中でどんどん海外に出て行った企業が皆、方針を変えることになった」と述べた。

雇用増加は非正規の増加によるもの

また、当初2年で達成を目指した2%の物価目標は達成できていないことに対しては、「その本当の目的は名目GDP(国内総生産)を持続的に発展させ、常に投資がなされ、給料が上がっていく状況を作り出すことだ。同時に大事なのは雇用状況を良くすることだ。米大統領選でも世界でも何が問題になるかというと常に雇用だ。雇用は新たに400万人増やせた。目標は十分達成することができた」と言う。ただ、その雇用増加も正規社員でなくパートやアルバイトなど非正規社員(約350万人増加)の増加によるものだ。

コロナ禍が無くても結果は同じ

デフレ脱却、2%のインフレやGDP600兆円などどれも未達成だ。コロナ禍が無くても結果は同じだ。2020年4~6月期の需給ギャップはマイナス4.83%だった。マイナス幅は11年ぶりの大きさだ。日本経済の供給の実力に対し需要が大幅に不足している。需給ギャップは経済全体の稼働率とも言え、物価の勢いを決める重要な要素だ。潜在GDPの伸びである潜在成長率はほぼゼロになった。

大規模な財政出動が必要

経済の悪化をここで食い止めないと大変な事態となる。そのためには大規模な財政出動(政府支出)を行うことだ。需給キャップを埋めるためには、25兆円以上の資金を用いて企業と個人の生活を支える必要がある。将来への投資として高い技術力を用いたもの創り、DX(デジタルトランスフォーメーション)など日本が得意とする分野に政府が思い切った投資を行うことだ。

菅総理の手腕が試される

菅総理が重要視している雇用の増加は政府が作り出さねばならない。戦後、最大の経済危機を乗り越えるには大胆さが求められる。長期政権となるかどうかは今の難局を乗り越えることができるかどうかだ。そして、日本経済を持続的に成長させ、需要拡大を維持できるかだ。まさに菅総理の手腕が試される。失敗は許されない。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はバルテス(4442)、インターファクトリー(4057)、ネクステージ(3186)。

 10月12日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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