12月の株式市場は確実に上昇【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
目次

記録的な上昇

11月は世界的に記録的な上昇が相次いだ。世界株指数は過去最大の上昇率となり、日経平均株価は歴代3番目の3456円の上昇となった。日経平均の上昇幅はバブル崩壊後に反発した1990年10月(4210円)以来となる。
米ダウ工業株30種平均の11月の上昇幅は3137ドルと過去最大。英FTSE100種総合株価指数の上昇率は14%高と1989年1月以来31年ぶり、独DAX指数は15%高で2009年4月以来11年ぶりの大きさとなった。

市中に出回るマネーが急増

株高の背景には財政出動や金融緩和で市中に出回るマネーが急増していることがある。米経済全体に巡るお金の総量であるマネーストック(M2)は19兆1000億ドル(約2000兆円)と19年末と比べ3兆7000億ドルも増えた。1945年以降の米株式市場では、1月から11月にかけてS&P500種株価指数が10~15%上昇した年は、確実に12月の相場は上昇している。今年のS&P500は11月末までに年初来で12%上昇している。12月の米国株式市場が上昇するなら、日本も確実に上昇することになるだろう。

米で追加経済対策が議論が始まる

コロナ禍の危機に備えて企業や家計が抱え込んでいる預金が、コロナ禍の不安が和らげばリスク資産へ資金が流れやすい。英政府は米製薬のファイザーと独ビオンテックが開発する新型コロナワクチンの使用を承認し、7日にも接種を開始する予定となった。米国でも今月中旬には接種が始まるとの観測が広がっている。また、追加の経済対策について米民主・共和両党の超党派議員が発表した約9000億ドル(94兆円)規模の案をたたき台として議論が始まる。

日本も大規模支出を発表する時期だ!

次期大統領が確実視されているバイデン氏は新型コロナウイルスの感染拡大に対応する追加経済対策を早期に策定するよう米議会に要求した。来年1月の大統領就任後、一段の財政出動を実施する意欲も示した。現在検討されている追加経済対策について「始まりにすぎない」と言い、就任後は大規模なインフラ投資などで、本格的な景気回復につなげたいと訴えた。
バイデン氏は10年間で10兆ドル(1040兆円)規模で公共インフラ投資やブロードバンドアクセス網の整備、再生可能エネルギーへの転換を図る。日本も大規模な財政支出を発表する時期だ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はドラフト(5070)、UBICOMホールディングス(3937)、ジーニー(6562)。

12月7日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

限定銘柄情報が満載!「株式市場新聞 公式メールマガジン」

購読会員限定コンテンツ

Pocket

潮流|株式市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次