「記者の視点」~キャッシュポジション高め3割高下狙い

記者の視点|企業速報 証券市場新聞

7日の日経平均は96円高、外為市場で円高進行が一服したことで投資家心理が改善、一週間ぶりに1万9000円台を回復して引けた。もっとも、10日に日米首脳会談とSQを控えて様子見ムードは強く、出来高は16億4000万株、売買代金は概算で1兆9800億円と2月に入って初めて2兆円の大台を割り込んでいる。

3Q決算発表を手がかりに好業績株を物色する動きは続いているが、単発に終わるケースが多く、期待値に届かなかった銘柄は容赦なく売りたたかれている。また、先行して人気化した中小型株のなかには当面の材料出尽くし感から急落する銘柄も目立ってきた。相場の潮目が変わり始めたということだろう。首脳会談では貿易不均衡を主張するトランプ大統領の発言次第で波乱もありえるが、仮に米国への投資拡大を要求されるようなら、円売り・ドル買い要因になる。ショック安があれば仕込みやすくなるのではないだろうか。

当面はキャッシュポジションを高めて、新たな展開に備える局面。あえて参戦するなら決算を含め内容をより慎重に吟味したうえで「3割高下を狙え!」の格言通り大幅高、大幅安の可能性のある銘柄に照準を合わせるべきだろう。

アドソル日進(3837)は通期増額で青空相場へ、JIA(7172)は今12月期5割増益見込み、ローツェ(6323)は通期増額で切り返しへ、双葉電子(6986)は赤字転落で急落の可能性。

株山券壱

 

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