堅調ながらも膠着感強い
6月1週目の東京市場は日経平均では3万7500円を下回ると押し目買いが入るものの、3万8000円接近では戻り売りに戻り売りに押される展開で堅調ながらも膠着感の強い動きとなった。
5月雇用統計は市場予想上回る
先週は米国で経済指標の発表ラッシュとなったが、5月の米民間雇用者数は3万7000人増と市場予想の11.2万人増)を大きく下回り、2年ぶりの低い伸びにとどまった。また5月のISM非製造業総合景況指数は1.7ポイント低下の49.9と4月の51.6から低下。これに加えて5日発表の週間の新規失業保険申請件数は24万7000件と市場予想の23万6000件を上回るなどネガティブな内容が相次いでいた。その後、6日に発表された5月の雇用統計では非農業部門雇用者数は13万9000人増加。伸びは前月から減速したものの、予想の13万人は上回った。6日のニューヨーク市場は9日にロンドンで行われる米中貿易協議への期待からもダウは443.13ドル高と反発なそ3指数揃って上昇したことから週明け9日の東京市場は日経平均で3万8000円乗せでのスタートとなりそうだ。
メジャーSQは波乱なく通過
今週は11日に5月米消費者物価、12日に米国5月生産者物価を控えて10日に米3年国債、12日に米30年国債の入札を控える。これら物価指数もトランプ関税の影響が表面化する時期であることからある程度は警戒感を持って対処したい。国内では12日の4-6月期法人企業景気予測調査が注目される。
イベントでは米アップルが年次開発者会議「WWDC」を9日に開催する。トランプ関税で端末の製造コストが上昇するなかで今後、どのような方針を打ち出してくるか注目され、日本の半導体関連への影響も気になる。
13日は225先物オプションのメジャーSQだが今回は波乱なく通過しそうだ。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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