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更なる上値には新たな追加材料が必要
6月第4週に5カ月ぶりに4万円に乗せた日経平均は過熱感から7月2日までは4万円割れに続落となったものの、スピード調整にはならず底堅さを示した。
米国が4日からの3連休前に発表した6月の雇用統計は非農業部門雇用者数が14万7000人増加で市場予想を上回った。予想以上に強い内容から7月のFRBによる利下げ期待は後退したものの、ニューヨーク市場はナスダックとS&Pが最高値を更新し、これが東京市場でもレーザーテック(6920)やアンドバンテスト(6857)などの押し目買いを誘発しているが、4万円超えでは利益確定売りが多く、ここからの更なる上値には新たな追加材料が必要かも知れない。
SQ通過後の動きも見極め
今週は9日に追加関税に絡む米国との交渉期限が到来するが、ベトナムとは大筋合意したものの、日本との交渉は暗礁に乗り上げたままだ。ただ、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)を含めて自動車の株価は以外に底堅い。関税分をそのまま販売価格に転嫁するとの論議が高まっているが、それでも日本車の優位性は変わらないとの見方が高まっている。9日のⅩデーが通過すればアク抜けするとの見方が海外投資家の買いを誘っているようだ。
トランプ大統領は各国に対し米国への輸入品に課す関税率を提示する書簡の送付を4日に開始すると記者団に述べた。各国と個別に協定を締結する従来方針を転換することになることから、アク抜けが期待されるも安易に上値は買えない。今週は11日にSQを迎えるが、とりあえずはSQ値を確認して14日以降の動きがどう変化するかからも様子見の週となろう。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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