22日は4日ぶりに反発
8月第4週の東京市場はナスダック市場の下落や高値警戒感から調整色の強い展開となったが、週末22日には日経平均で23円12銭高の4万2633円29銭と4日ぶりに反発して引けた。
パウエル発言でNYダウは最高値
22日に行われたジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演への警戒感が高まっていたが、利下げに慎重な姿勢を維持するとの見方に反して「労働市場が減速するリスクが高まる場合には利下げを進める」可能性を示唆したことで9月のFOMCでFRBが利下げに踏み切るとの期待が高まった。これにより22日のニューヨーク市場でダウは846,24ドル高の4万5631.74ドルと史上最高値を更新、ナスダック指数は1.88%高、S&Pは1.52%高、SOX指数は2.70%高と大幅に上昇。これらと連動して225先物のナイトセッションは4万2950円で引けており、週明け25日の日経平均は4万3000円を奪回するかに注目が集まりそうだ。
「ブラックウェル」は好調か?
SOX指数の急伸から週明けは半導体主力からの買い戻しを期待したいが、市場全体で見ると15日時点で2兆1277億円と2週連続で増加した裁定買い残からスンナリと4万3000円奪回後に最高値を再び更新するにはハードルが高そうだ。さらに週明けに上昇が予想されるハイテクに関しては27日に予定されているエヌビディアの26年1月期第2四半期(5~7月)決算が警戒されそうだ。基本的にはAI半導体の旺盛な需要から好決算は確実視されているが、新製品「ブラックウェル」の生産・販売状況やEPSが市場予想を上回るかなど、その内容次第では決算発表後に悲観売りを浴びる可能性もあろう。
ただ、先週の3日続落過程では化学などハイテク以外での好決算銘柄が物色されていた。日経平均の下落過程でもTOPIXが上昇する場面があり、日経平均の上下動に左右されず個別物色は継続されそうだ。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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