押し目買いのタイミング待ち【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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NYダウ大幅安もナイト225は堅調推移

 週明け21日の東京市場は様子見の動きとなりそうだ。週末11日のニューヨーク市場は中国の7~9月期GDP成長率が前年同期比6.0%増と2四半期連続で減速し、統計を遡れる1992年以来で最低の伸びとなったことを嫌気し、ダウでは255.68ドルの大幅安となった。ただ、ボーイングとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の大幅安が指数の動きに影響、個別では利益確定売りで下げている銘柄が多く、ナイトセッションでの225先物の動きには影響しておらず、2万2500円と11日の日中終値よりも高く引けている。

週明け売買は限定的か?

 10月第3週の東京市場は昨年12月以来の高値にまで急伸する力強い動きになった。ニューヨーク市場の時間帯にダウやナスダック指数の動きに連動する形でナイトセッションの225先物が急騰し、その流れを東京市場が引き継ぐ動きになっており、先物主導による外人買いが指数を押し上げた可能性が高い。
 米中での「第1段階」の通商合意に加えて、英国と欧州連合(EU)が英EU離脱(ブレグジット)協定案を修正することで合意したことがリスク後退に繋がっているが、米中に関しては署名に至っていないこと、ブレグジット協定修正も英国議会での承認という高いハードルが待ち受けており、ネガティブ材料が出ると一転して先物から売りに転じる可能性も残されている。第4週は22日が祝日で週明けは売買は限定的なものとなりそうだ。主戦場になっている225先物のナイトセッションの動きを注視しながら、押し目買いのタイミングを待ちたい。

企業決算に絡むニューヨーク市場の動きにも注意

 日経平均構成銘柄の主役的存在はファーストリテリング(9983)で、7月16日に付けた最高値7万230円の更新が視野に入っている。一方、同じ構成銘柄でも足を引っ張っているのがソフトバンクグループ(9984)で、10月3日に4071円を付けた後は4300円近辺まで戻した。今後、日経平均がアベノミクス高値である18年10月31日の2万4448円08銭を抜くには同社株の反騰も必要なだけに、株価動向には注視しておきたい。
 国内では3月期企業の第2四半期決算がスタートするが、米国でも22日にマクドナルドやP&G、23日にマイクロソフトなど主要企業が続々と決算発表を行うことから、企業決算に絡むニューヨーク市場の動きにも注意したい。




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