海外の重要イベント待ち【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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S&P500は最高値

 週明け28日の東京市場は6日続伸でのスタートが予想される。米通商代表部(USTR)が25日、米中が閣僚級の電話協議を経て、「第1段階」通商合意の部分成立に近づいていると発表したことを受けて週末のNYダウは152.53ドル高、S&P500も最高値を更新し、225先物のナイトセッションは2万820円で引けている。ナイトセッションの225先物やCMEが上値追いとなり、その流れを日中の東京市場が引き継ぐパターンが多く、海外勢が先物を通じて買いを継続させる可能性が高いが、上昇が続いていることから、その後は利益確定売りも想定される。

28日にはファナックなど主要企業が続々と第2四半期決算

 個別では注目された日本電産(6594)が23日に20年3月期の利益予想を下方修正したが、売り一巡後は上値を追う展開になり、安川電機(6506)と同様に今後の業績回復を先取る動きになった。28日にはファナック(6954)、小糸製作所(7276)、29日に富士通(6702)など主要企業が続々と第2四半期決算を発表する。個々の個々の企業で事情は異なるが、安川電機や日本電産の動きを見る限り、現状の相場展開では決算悪で流れが一変することはないだろう。

出遅れ株への物色の広がりに期待

 注目されたペンス米副大統領の対中演説では言論の自由を抑圧する中国政府を批判するも対立も両国の「デカップリング(分断)」も望んでいないと言明じ、悪材料視されなかった。29日~30日に米FOMC、30日に米ADP雇用統計、31日に中国10月製造業PMI、11月1日に米雇用統計と重要イベントが相次ぎ、その内容で海外市場が変動する可能性があるが、仮に内容が悪ければ、米中交渉の更なる進展をマーケットが催促することになろう。
 日経平均が仮に2万3000円を目指すとしてもこれら海外のイベント待ちとなろう。輸出系は流石に一旦は押し目が欲しいところ。内需を中心に出遅れ株への物色の広がりに期待したい。




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