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SARSと単純比較できない【記者の視点】
先週末は世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を見送ることが伝えられたことで日経平均は小高く引けていたが、25~26日にかけて新型コロナウイルスの感染拡大が伝えられたことで再度のリスク回避の動きとなった。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大で比較されるのが2002年末から3003年にかけて流行したSARS。当時は発生から原因ウイルスの特定まで約5カ月要したことに比べて今回は1カ月程度と短く、中国政府が封じ込めに強硬的に動いていることを考えれば、SARSほどに長期化しないとみられる。また、当時は米国のイラク攻撃や国内ではソニーショックとりそなへの公的資金投入による金融不安も売り材料にされていたことから、単純に比較できない。今回は指数が高値圏にあったことも影響していると思われ、落ち着き処を待って買い直す戦略になるだろう。
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