落ち着き処を待つ【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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幅広い銘柄で投げ売り

 反落スタートも朝寄り直後は比較的落ち着いた動きだったが、厚生労働省が武漢市から29日に政府のチャーター便で帰国した日本人のうち、症状のない40歳代男性と50歳代の女性から、陽性反応が出たと発表したことで下げ幅を拡げ、香港ハンセン指数の急落を受けて後場には2万2900円台を割れる場面があった。新型コロナウイルスの感染拡大が背景にあるが、個別では、下方修正からSCREENホールディングス(7735)がストップ安にまで売られ、これを受けて上方修正したアドバンテスト(6857)などハイテク系主力株の下げを幅広く誘発した印象もある。香港ハンセン指数の動きと連動して、先物主導で売り崩す動きもあり、これまでの下げと異なり、幅広い銘柄で投げ売りがでた可能性が高い。

ここからの売り仕掛けは力仕事

 WHO(世界保健機関)は、専門家による緊急会議を30日に再び開催することから、この動向が注視される。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうかをあらためて協議する予定だが、緊急事態宣言される可能性が高いことは織り込み済みの印象だ。あとは感染拡大に歯止めをかけれるかが注視されるが、ここからの売り仕掛けは力仕事になることから、落ち着き処を待つことになろう。




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