感染拡大の鎮静化を見極める【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞

週明けの日経平均は3営業日続落でのスタートか?

 2月第2週の東京市場は上値の重い展開となった。ニューヨーク市場の最高値更新やソフトバンクグループ(9984)の急伸が支援となり日経平均は13日に2万3900円台に再度戻す場面があったが、和歌山県で医師の新型コロナウイルス感染が確認されるなど感染経路が不明な感染者が報じられると13日のナイトセッションの先物から売られる展開で、14日に2万3650円21銭まで売られる場面があった。14日のニューヨーク市場はダウが小幅続落したものの、ナスダックとS&P500は反発しているものの、感染拡大への懸念から225先物のナイトセッションは2万3490円、CMEは2万3530円で引けており、週明けの日経平均は3営業日続落でのスタートになりそうだ。

調整色が強まっても更なる緩和措置に踏み切るとの見方が支配的

 国内での感染拡大や中国に拠点を置く日本企業では生産再開の再延期が伝えられるなど、経済への悪影響が懸念されるが、一段と売り叩く動きにはなっておらず、現状では感染拡大の鎮静化を見極める動きになっている。ニューヨーク市場については今回の感染拡大は過度にリスクとして意識されておらず、下落場面があっても利益確定売りの範疇に収まっている。現在は世界的な金融緩和がベースになっており、仮に調整色が強まっても更なる緩和措置に踏み切るとの見方が支配的であり、突っ込み場面があれば銘柄を選別しての押し目買いといえそうだ。

個別では?

 日経平均への影響度が大きいソフトバンクGの上昇基調維持と中国店舗の動向が懸念されるファーストリテイリング(9983)の底打ち確認が鍵になる。個別では新型コロナウイルスの話題が継続する限りダイトウボウ(3202)や川本産業(3604)などの感染防止関連が物色されることになりそうだが、乱高下する銘柄が増えているだけに物色するなら割り切って対処するしかない。




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