高野恭壽の相場指南~需給悪、懸念材料がともに後退

高野恭壽|高さん 証券市場新聞

休日だった米国株式が一日遅れで北朝鮮の水爆実験で大きく売られました。その動きと円高に振れたことで日経平均の6日は寄り付きから下落し、19300円を割り込みました。前日にも指摘したように今週の相場は月曜日から連日、下落しているのですが、必ずしも北朝鮮の威嚇だけが下落の原因とはいえないと説明してきました。出来高の薄い相場が今週はSQがあり、先物の解消売りによって下落しやすい状況にあったのです。この需給の悪化要因と北朝鮮問題が重なって19300円割れとなったといえるでしょう。6日の前場でSQの売りもほぼ一巡したこともあって次第に相場は買い戻しの動きが強くなり、日経平均は27円安と大幅に下げ幅を縮小して終えました。円相場が108円台に入ったにも関わらず戻していました。
北朝鮮問題はすでにかなり織り込んでいますので、新たな緊張感の台頭でもない限りミサイル実験が行われても今後はそれほど売られなくなります。
また、国連安保理事会で11日新たな制裁決議が採択される見通しです。それを考えますとひとまず、その結果をみようとの動きになるために、週末にかけては戻すことになりそうです。SQの解消売りも6日でピークを越えました。こまのように需給悪、懸念材料がともに後退することで日経平均は19500円以上に戻すことになりそうです。

 

高野恭壽

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