高野恭壽|高さん 証券市場新聞

3月10日開催のセミナー資料より

23000円の回復は3月末までの公算

今年の相場は年初に25000円を超える相場と予想する見方が多く、筆者も最大27000円もあり得るとみていました。そして、始まって2か月半経過したのですが、期待とは裏腹に2月初めには米国株式の過去にない下げ幅の洗礼を受けて日経平均も1月23日につけた24000円台から2月14日に一挙に21000円を割るところまで叩き落されました。一体何があったのか、国内の企業業績は好調さが保たれ、国内景気、輸出ともに堅調さが維持されて来期の業績も増益が見込まれている中でどう考えても理解できない下落になったのでした。この原因は米国景気の好調に伴って金利の急上昇が進み景気にブレーキがかかりかねないとの懸念が強まったためでした。円相場も日米金利差の拡大で円安にならなければならないにもかかわらず、米国株式の急落リスクでドルが売られて円が買われる現象から急速に円高が進み日経平均の下落に拍車をかけました。その結果、冒頭のような日経平均の急落を招いたのでした。
昨年もそうだったのですが、国内景気の堅調さ、企業業績の好調にもかかわらず、北朝鮮問題によって円高が続いて世界の株高が進む中、日本株だけが5-8月の間もみあい状態から抜け出せず低迷が続いていました。
いつも、日本株は外的な理由から株価が実体経済を無視して低迷、あるいは下落する傾向が続いています。しかし、外的な問題点が峠を超えたときには無視された時間を取り返すように一気に上値をとる動きがみられます。昨年の4-5月、9-11月上旬までの急伸相場がそれに当てはまります。

企業業績の好調さを改めて織り込むタイミングを迎えた

今年も米国の急激な金利の上昇圧力が3月のFOMC(米国連邦公開市場員会)での利上げをほぼ織り込んだことで落ち付きはじめていることや突然、飛び出した米国の鉄鋼、アルミの輸入関税問題も次第に消化されていくことを予想すれば、日経平均の売り圧力も後退していくことが予想されます。そんな時に米国と北朝鮮の首脳会談が5月にも開かれることが決まりました。両国の緊張感の緩和は円相場にとって円安を強めることになります。
このように1月以来続いた外的による懸念材料も潮が引くように薄れていき始めています。したがって、日本株も今後は国内の景気、企業業績の好調さを改めて織り込むタイミングを迎えたとみることができます。
したがって、日経平均の23000円台までの回復は早く、4月初めまでに
実現する可能性が高くなりました。そして、決算発表が続出する5月には24000円台を回復することになるでしょう。

ここで拾う注目株

東芝(6502)…昨年は経営危機に見舞われて厳しい状況から抜け出せませんでしたが、金融機関、出資企業による資金提供により、債務超過から抜け出し、この3月期でも予想を上回る決算が見込まれるまで回復が進んでいます。シャープもそうでしたが、最悪から抜け出せるメドがついた局面では株価を大きく押し上げます。316円の東芝は非常に魅力ある水準になったと判断できます。目先的に350円台回復がありそうです。

フジクラ(5803)・・5G(次世代通信規格)の構築が急がれ、それに伴う新・光ファイバー需要が大量発生。古河電工、住友電工とならびフジクラは大手の一角を占める。株価は底値圏にあり、上値余地が相当大きく、目先的にも763円からの100円高は速い。

大紀アルミ(5702)・・米国のアルミ輸入関税決定で戻り動きが鈍くなっているが、米国への輸出はほとんどなく影響は事実上ない。次第に誤解が解かれていくと同時に今期の大幅増額が株価に織り込まれていくことで900円台復活が期待できる。

新田ゼラチン(4977)・・大阪大が世界初の心不全治療で移植の必要としない心筋細胞シートによる治療に成功。このシート成功にはゼラチン粒子が欠かせなかったことが判明。世界の心不全患者数千万人が対象になることでゼラチン粒子の需要は膨大に。786円の株価に魅力がでてきた。

アンジェス(4563)・・日本初の遺伝治療薬の製造認可は1-2月以内に降りると予想され、株価急騰はもう少し我慢することです。




相場見通し

 

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高野恭壽の株式情報これでどや!

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