混迷を深める動き
12月第1週の東京市場は混迷を深める動きになりました。週初は米中首脳会談を好感する形で日経平均は予想通り上っ放れてはじまり、11月8日の高値をクリアして2万2600円台に乗せてきましたが、買い一巡になると高値圏でのもみ合いになりました。その後は7連騰したことと米中会談で制裁の緩和が予想通りであったために材料出尽くしとなり上げ幅が次第に縮小。この欄を執筆している6日はカナダ司法省が、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)をバンクーバーで逮捕したと明らかにしたことで、ハイテク売りから下げ幅を拡げる動きになっています。
換金売りが収まり資金が戻ってくる
海外の不安要因に加えて、国内では19日に上場するソフトバンク(9434)の購入資金確保に絡む換金売りも圧迫要因になっています。この換金売りは日にちが経つと影響も薄らいできますので、2万1000円を割るところまで下落することはないとみています。
むしろ、11月22日から続いた戻り相場に乗り切れなかった向きには新たに拾うチャンスになります。換金売りが収まり、19日に上場しますと資金が戻ってきますので、年末には2万3000円以上に回復する可能性が高いと見ています。
注目すべき銘柄は?
内需系ではゼネコンの強さが光っていました。 大成建設(1801)、鹿島建設(1812)などは4日の下げから大きく戻しており、先高の可能性をみせていたといえるでしょう。また地味ですが、不動産株も反発力がみられ東京建物(8804)、住友不動産(8830)などがしっかりしていました。同様に関西電力(9503)も下落傾向が続いていましたが、下値抵抗力が付いています。医薬品は大日住友大日本住友製薬(4506)が高値更新に進み4000円台に乗せており、引き続き注目です。これ食品もサントリー食品インターナショナル(2587)、アサヒグループホールディングス(2502)がもみあいゾーンから抜け出しており注目すべき動きとなっています。
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