丑年相場を考えてみる【転ばぬ先のテクニカル】

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干支にまつわる相場格言

昨日の東京株式市場は続伸となりましたが、海外投資家不在で出来高は少なく、あまり参考にはならない一日だったと思います。そこで今日は干支にまつわるお話しを書いてみたいと思います。干支にまつわる相場格言には以下のようなものがあります。
「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる」
来年は丑年ですが、相場格言では「つまずき」とあり、少し不安になります。

戦後東証再開後の株価を検証

そこで、戦後東証が再開された1949年以降の株価を検証してみたいと思います。東証は1949年4月1日に再開されましたが、この年は丑年でした。来年と同じ干支です。実は東証が再開された1949年丑年の日経平均は37.6%下落と厳しい年でした。次の1961年は4.8%上昇でしたが、1973年は17.7%下落、1985年は13.5%上昇、1997年が21.5%下落、2009年が17.3%上昇で平均が7%下落という記録です。下落と上昇の繰り返しが続いてきましたので、この流れが続くなら来年は下落の年です。

子年の株価は…

ここで今年の子年も調べてみましょう。相場格言では子年は「繁栄」とあります。昨年12月の終値は2万3656円でした。足元は2万6500円近辺ですので、前年比で12%程度値上がりしてきましたので「繁栄」であります。
東証再開後、最初の子年は1960年でしたが、この年の上昇率は56.1%でした。次の1972年は92.0%上昇、1984年は16.3%、1996年は2.5%下落、2008年は41.5%下落、そして今年が12%で平均22%上昇です。2008年の暴落はリーマンショックの時でしたので致し方ないと言えます。

子年上昇率大きいと丑年は勢い止まる

今年はコロナショックを跳ね返し、年間高値圏で終えそうですが、そうなると年足は下髭陽線となり、年間最高値圏で大納会となると首吊り線となってしまいます。それを避ける上でも残り4日間でそれなりの押し目が欲しいところです。子年の上昇率が大きいと翌年の丑年は一旦勢いが止まるような調整となるケースが多く、特に今年はコロナショック安からの上昇率が目を見張るものですので、来年は気を付けねばならないと思われます。

日々勇太朗

相場見通し

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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