物色に変化の兆し【転ばぬ先のテクニカル】

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大統領就任式無事執り行われる

昨日の東京株式市場は反発しました。20日の米国ではバイデン氏の第46代大統領就任式が無事執り行われました。約2万5000人の州兵が警備するという異例の態勢の就任式で、新型コロナ感染対策のため、本来なら行われる議事堂からホワイトハウスまで約2.5kmのパレードはなく、レディー・ガガさんの国歌斉唱や全米のヒーロー(医療関係者、エッセンシャルワーカー、兵士など)や人々をつなぐ「バーチャルパレード」がオンエアされたということです。

経済対策へ期待持続も出尽し

マーケットはバイデン新政権の経済対策に対する期待感が持続。大型経済対策が速やかに打ち出されるとの観測が投資家心理を上向かせたようです。ただ、バイデン政権の経済対策の核である環境関連銘柄には材料出尽くし的に利食い優勢のものが多く、このところの相場を牽引してきた半導体関連もSOX指数がマイナスでした。半導体露光装置で世界トップのオランダASMLが20日発表した決算は市場予想を上回る内容でしたが、ASMLの好決算発表で半導体関連銘柄は好材料出尽くしといった流れでした。

東京市場は買い先行も方向感欠ける

相場を牽引したのは決算を好感したネットフリックスですが、これは前日の東京市場のオープニング前には伝わっていたニュースであり、東京市場では織り込み済みの材料です。物色に変化の兆しが見え隠れする昨日のNY市場でした。日経平均はシカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形で買い先行スタートとなりましたが、買い一巡後は横ばい推移となっており、方向感に欠ける展開。指数はSBG、ファーストリテイリングなどお馴染みの銘柄が押し上げる一方で、東京エレク、アドバンテストなど半導体関連銘柄が押し下げました。

決算控え大型株には様子見ムード

20日のNY市場は概ねご祝儀相場というところでしょう。世界最大の経済大国のトップ交代に対するマーケットが如何なるものかは今後徐々に映されるものと思われます。また、米国も日本も決算発表が本格化してきます。そのため、主力の大型株には徐々に様子見ムードも高まると思われます。

マザーズ賑わう可能性

幕間つなぎに中小型の材料株物色が活発化してきており、マザーズ市場に資金が向かう動きが出てきました。マザーズ指数は昨年10月14日の1368ポイントから12月22日の1125ポイントまで調整しました。今年に入って75日線回復となり、下値を固めて昨日上値追いとなりました。下げ幅の半値戻し水準を突破してきましたので、ここより賑わう可能性が出てきました。

日々勇太朗

相場見通し

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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