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30年半ぶり2万9000円台回復も…
今月の変化日とした昨日の東京株式市場は大幅続伸で年初来高値を更新しました。先週からのバリュー株物色が継続しており、昨年までとは景色が変わっています。マスコミは30年半ぶりの2万9000円台回復と伝えることでしょう。しかし、業種別をみると全ての株が上がっている訳ではないことは明らかなので、ここでコロナ前と足元の位置を確認しておきましょう。
コロナ前からの水準は
コロナ前の日経平均高値は終値ベースでは1月22日の2万2万4083円です。昨日は2万9397円までありましたので、22%上昇したということになります。さて、東証全33業種中で昨年のコロナ前の水準を上回っているのは14業種しかありません。電気機器や情報通信が上昇率上位なのはお分かりの通り。41%下落している鉱業を筆頭に空運、鉄鋼、不動産、金融など19業種は水面下です。
アフターコロナを先取り
足元ではコロナ感染のピークアウト感やワクチン接種の効果期待などで水面下業種が買われてきました。決算発表も前期比では悪いものの、中間期以降の急速な回復度合いが示されており、アフターコロナを先取りする動きが出てきました。
今週は順次利食い
米国で売り長ボロ株が急騰したことも、叩かれた銘柄の買い戻しを急がせたのかもしれません。決算プレイも多々散見されることから、今週末まではこうした流れが続くことが予測されますが、週末には米国市場の日柄変化日を迎えますので、今週は順次利食いで臨むところではないでしょうか。
日々勇太朗
相場見通し
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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