降って湧いたブロック取引【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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3日続伸で一時402円高

週明け29日の東京株式市場は3日続伸となりました。この日は3月決算企業の配当権利付き最終売買日。配当取りの買いに加え、昨日と本日は指数連動型のインデックスファンドが約1兆円の配当金再投資が先物に入ると見られているために相場を下支えすると見られていました。日経平均は一時前日比402円高の2万9578円高値までありました。

野村HD巨額損失報道に水差される

しかし、野村HDの米子会社が米顧客との取引に起因した巨額損失が生じるとの報道により水を差されました。野村HDの巨額損失はタイガー・マネジメントの元トレーダー、ビル・フアン氏のファミリーオフィスでヘッジファンドのアルケゴス・キャピタル・マネジメントが要因と見られています。

欧米金融機関軒並み同様の損失

ファンドが保有していたポジションの一部がフアン氏にとって不利となったことから、2000億ドル(約2兆2000億円)相当の株式の売却を銀行から強いられたということのようで、時間経過とともに欧米の金融機関が軒並み同様の損失を被っていることが伝わりました。

バイデン政権の態度はどうか

そのため日経平均は25日線を回復する場面もありましたが、後場半ばから関連ニュースが相次いで流れたことで失速気味で取引を終えました。ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、クレディ・スイスなども巨額の市場外取引を行ったと伝わっており、金融規制強化に転じているバイデン政権がどういった態度を示すのか。

海外市場の反応も見極め判断

突然降って湧いたニュースであり詳細も分かりづらいブロック取引であるために、事実確認が急がれますが、海外市場の反応も見極めて判断せねばならないようです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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