膠着【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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信用買い増加の一方売り減少

昨日の東京株式市場は膠着の1日でした。下値は堅いが上値は重いの展開が続いています。東京証券取引所が13日に発表した9日申し込み時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)を見ると、信用買い残が前週比946億円増加して3兆1672億円と約2年半ぶり高水準となった一方で、売り残は前週比394億円減少し7234億円と約2年4カ月ぶりの低水準になっていました。

買い戻しによる上昇一巡

昨年3月のコロナ暴落後は売り方の買い戻し主体にここまで上昇してきましたが、売り方敗走で買い戻しによる上昇は一巡したことが伺えます。また、信用評価損益率も9日申し込み時点でマイナス7.67%と3月19日のマイナス5.99%をピークに徐々に悪化しています。投資部門別売買動向も3月第4週こそ買い越しでしたが、年明け以降は約3000億円の現物売りとなっており、個人投資家の物色意欲には根強さも感じられますが、上値を追いかける力がなくなりつつあります。

13週線割り込むと値幅調整

日経平均は5週移動平均線を割り込みつつあります。13週移動平均線が2万2960円近辺に上昇してきており、ここを割り込みだすと値幅調整入りとなりましょう。サポート機能が発揮されるのかどうかが注目となりそうです。

直近IPOの表示灯を買い目線

個別はオキサイド<6521>が一時8390円まで買い進まれたあと上げ幅を大きく削りました。長い上髭を形成しましたのでピークアウトしたかもしれません。十分に値上がりしましたので、以後コメントは控えます。前澤工業<6489>は3日続伸となりました。上述の通り順張りの環境ではありませんので押し目待ちでしょう。直近のIPOでは表示灯<7368>が面白いかもしれません。IPO初値の2672円を割り込んだら撤退として買い目線で見ております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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