ビットコインバブル崩壊の兆候【転ばぬ先のテクニカル】

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久しぶりにおとなしい取引

昨日の東京株式市場は久しぶりにおとなしい取引となりました。一昨日の夕方に歌手の星野源さんと女優の新垣結衣さんの結婚が発表されました。その直後、SNSなどで「ガッキー・ショック」を警戒する投稿が相次ぎました。確かに過去、堀北真希さんの結婚報道翌日に日経平均が895円安し、石原さとみさんの時などは東証のシステム障害が起こり取引停止などが起こりました。人気女優の結婚報道などがあると株価が暴落するというアノマリーが独り歩きしているのですね。

仮想通貨にガッキー・ショック

しかし、ガッキー・ショックが起こったのは仮想通貨市場でした。昨日取り上げたビットコインなどは日本時間400万円前半だったものが、NY時間では一時326万円まで暴落するという厳しいものでした。そして昨日の東京時間には400万円台まで戻るという、まさに鉄火場と化しています。

SPACもバブル崩壊

また一時話題となったSPACもバブル崩壊しています。SPACというのは空箱上場です。「特別買収目的会社」のことを指し、未公開会社の買収を目的に設立される法人で、事業を持たないために「空箱」に例えられます。このSPACに買収された企業は、従来の上場のプロセスを踏まずに上場することになります。大抵の場合、SPACの代表には有名な経営者や投資家が就任し、代表個人の信用力と「上場後は将来有望な企業を買収します」という宣言により、市場から資金を調達して未公開企業を買収します。

米国市場には警戒

日本ではこのとんでもない特別買収目的会社の上場は認められていません。米国ではこんな海のものとも山のものとも分からない会社が上場し、何兆円という資金が集まるのです。まさにバブルと言わざるを得ません。しかし、足元ではビットコイン同様に上場したSPACの株価も急落しているということ。このような流れなので米国市場がいつ崩壊しても不思議ではないと警戒しています。

マザーズ市場予想通り賑わう

それはさておき、マザーズ市場が予想通り賑わってきました。マザーズ指数は3日連騰と赤三兵です。そして昨年末以降のIPO銘柄が一斉蜂起。投げ売りが続いていただけに需給がある程度好転したということでしょう。ただ、5日移動平均線を突破した程度のことであり、25日移動平均線(1172ポイント)、75日移動平均線(1208ポイント)まではまだまだ距離があります。

飽くまで短期的なリバウンド

これら短期線を回復し、更に上向きに転じねば単なる自律反発です。新興市場はいつも一方通行であり、動きが止まったり、異変を感じたらすぐさま降りるという姿勢が必要です。現状では飽くまでも短期的なリバウンド相場として取り組まねばならないと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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