トヨタが支える相場【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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25日線割れで押し目買い

昨日の東京株式市場は反発しました。寄り付きは下放れスタートで一時249円安の2万8565円まで下落しました。前日安値を割り込み、25日線をも割り込んだことで3日続落かと思われましが、前日同様に25日線割れでは押し目買いが入り反発しました。

株式分割発表後に人気化

相場を牽引しているのは株式分割の発表後人気化しているトヨタ自動車です。値嵩株が分割をするとテスラやアップルの例が示すように希少価値感が薄れて不人気化するものです。分割までは権利取りで上昇するケースが多いものですが、トヨタの場合は9月末の中間決算が権利日です。随分と早くに人気化しており、どこまでこの株高が続くのか。市場が材料不足の膠着観が漂っているだけに、一極集中といった感じです。

NYダウ上値が重くなる

米国株はNYダウが史上最高値を伺う展開ですが、上値が重くなりつつあります。1日は前日比45ドル高でしたが、寄り付きは54ドル高でしたので、日足は陰線です。取引開始約30分でNYダウは一時319ドル高の3万4849ドル高値までありました。

2番天井の可能性も

往って来いの相場展開となっており、長い上髭の陰線形成です。5月10日にザラ場3万5091ドル高値までありましたが、翌日は下放れて3万4741ドルから3万4572ドルまで日足の窓が空いていました。昨日はその窓を埋めきって失速した訳で、窓埋め完了で2番天井という可能性もある訳です。

日経平均は方向感読みにくい

日経平均は昨日の当欄でも記述しましたが、短期トレンドと中期トレンドとの方向がチグハグです。そしていずれも正念場を迎えており、方向感が読みにくい状況となっています。移動平均線の並びがアップトレンドの並びと違うため、その修正が行われようとしています。

5日線を抜け出すも…

買い転換するためには日経平均が短期トレンドの移動平均線の中でもまずは5日線を上回る必要がありますが、昨日は5日線を抜け出してきました。一方で、昨日より75日線が下向きに転じてきており、2万9230円を早々にブレイクせねばなりません。それが出来ないようならば、5月13日の2万7385円安値に対する二番底形成に向かうか、そこを割り込んでダウントレンドを明確にしてしまう可能性も排除できません。

レジスタンスブレイクならサマーラリー

今年は桜の開花や梅雨入りなど例年より早く、このところ気温も急上昇。このところ全国で夏日が観測されており、空梅雨により早くも夏かといった気配です。日経平均が早期に上値のレジスタンスをブレイクすればお天気同様にサマーラリーが期待できるのですが…。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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