バルチック海運指数と海運株【転ばぬ先のテクニカル】

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緩和縮小懸念後退でダウ最高値に迫る

注目の5月米雇用統計は非農業部門の雇用増が市場予想を約10万人下回る59.9万人でした。この結果を受けた米国市場では量的緩和縮小(テーパリング)懸念の後退により米10年債利回りが1.553%に急低下したことから、IT関連銘柄などが買われる毎度お馴染みの良いとこどりとなりました。4日のNYダウは179ドル高の3万4756ドルと5月9日の終値ベースの最高値にあと21ドルに迫りました。

持続的物価上昇の可能性示唆

雇用統計の中身を見ると、失業率が市場予想(5.9%)を下回る5.8%に低下に改善。また、平均時給も前月比0.5%増の30.33ドルとジリジリと伸びています。平均時給も前年比2.0%増と市場予想の1.6%、及び前回4月の0.3%を大きく上回りました。米連邦準備理事会(FRB)は足元のインフレ進行は、あくまで「一時的」とのスタンスを維持していますが、今回の平均時給の伸びで示された賃金の伸びの加速は、今後の持続的物価上昇に繋がる可能性を示唆しています。

FRBのスタンスか確認

今週は10日に消費者物価指数の発表が予定されています。また、来週15~16日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されており、今までのスタンス継続なのかどうかを確認したいところです。

トヨタ上昇一服で売買代金急減

米国株高を受けた昨日の東京株式市場ですが、75日線がレジスタンスラインとして立ちはだかりました。寄り付き直後に300円高の2万9241円まで上昇しましたが、その後は戻り売りに押されました。トヨタ自動車の上昇が一服したことで売買代金が急減してしまいました。新たな牽引役が登場せねば上値の重たさが強調されてしまいます。

海運株このところシッカリ

ところで海運株がこのところシッカリの展開ですが、今年5月頃まではバルチック海運指数に連動してきました。バルチック海運指数というのはロンドンのバルチック海運取引所が発表する外航不定期線の運賃指数です。取引所は海運会社やブローカーなどから鉄鉱石、石炭、穀物といった乾貨物の運賃を聞き取り指数化したものです。
今年1月16日に1856で頭打ちとなり、2月10日に1303まで下落しました。その後、3月22日に2319まで上昇し、3月31日に2046まで下落しました。更に5月5日に3266まで上昇しますが、その後足元では2472まで下落しています。

海運株ヘッジ売りの対象に

海運株の株価を見ると5月安値までは連動して動いてきました。しかし、6月に入るとバルチック海運指数が下落しつづけているにも関わらず海運株は上昇し5月初旬高値に接近しています。筆者はこの動きに違和感を感じており、海運株をヘッジ売りの対象に考え出しております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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