日柄変化日【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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急落、急騰で始まりその後は静観

昨日も静かな東京株式市場でした。日経平均もTOPIXも小動きで売買代金も低調。今週の株式市場は、急落、急騰で始まりましたが、その後はなにかを待っているような静観相場です。

FRBの意見纏まっていない

週初の急落は米FOMCの結果、テーパリング開始及び早期利上げ観測の浮上でしたが、パウエル議長の議会証言により早期利上げ観測が後退し落ち着きを取り戻しています。しかしながら地区連銀総裁が連日会見やメディアインタビューで発言しており、それらを見るとFRB内部での意見が纏まりきっていないように感じます。

22年利上げ開始発言

23日はアトランタ連銀のボスティック総裁が、米金融当局が資産購入ペース減速を向こう数カ月に決定する可能性があると述べたほか、2022年の利上げ開始が望ましいとの見解を示しました。また、ダラス連銀のカプラン総裁もブルームバーグ・ニュースのインタビューで、インフレ率が今年と来年に当局目標の2%を上回り、失業率は4%未満に低下するとし、2022年の利上げ開始を予想しました。

マーケットの反応はマチマチ

マーケットの反応はマチマチです。23日の米10年債利回りは1.484%と低位安定しています。そのため株式市場ではグロース株の多いナスダック市場が最高値を更新する一方で、バリュー株の多いNYダウは上値が重い展開となっています。一方で、早期利上げを織り込むようにドルが買われており、ドル円相場は111円台に乗せてきました。このチグハグな動きはどういうことでしょう。為替相場だけがタカ派発言に反応し、債券と株式市場はハト派発言を支持しています。

労働市場への復帰急増読む

来週末には6月の米雇用統計が発表されます。5月の非農業部門の新規雇用は55万9000人と加速しました。ダラス連銀総裁が失業率4%未満に低下するという見通しは、コロナワクチン接種の進展と失業給付金の前倒し終了により、今後労働市場への復帰急増を読んでのことでしょう。

米ワクチン接種半数に達するも…

また、6月23日現在のワクチン接種は1億4999万4300人と米国民の半数に達したことで、経済再開が急速に進んでいることもあるでしょう。しかし、ここにきて接種率の伸びが緩やかになってきました。これは南部などの野党共和党地盤地域でのワクチン接種が遅れていることにあります。トランプ支持派の中でも特に若者が接種拒否しているということです。民主党支持者と共和党支持者との接種率に開きがあるようで、未だに米国社会はトランプ共和党時代の分断が続いているということのようです。

ナスダック加速か反転か

さて、本日は日米ともに日柄変化日となります。最高値更新を続けるナスダック市場が変化日通過で加速するのか、はたまた反転するのかをアストロジャー達は静かに見守っているようです。

日々勇太朗

 

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