中国市場落ち着き安心感広がる
昨日の東京株式市場は大幅高となり、先週金曜日の下げ幅を超える値幅となりました。相変わらず月末安、月初高というパターンが繰り返されています。中国市場も落ち着きを取り戻しだしたようで、安心感が広がりつつあるようです。問題は日経平均が2万8000円台を回復し、その近辺で足場を固めることができるのかどうかです。特に先月27日と28日に2万8036円で毛抜き天井的に上値を揃えた位置。ここを抜くことが肝心となります。
米好決算もS&P500横ばい
日米共に決算発表が本格化しています。特に米国市場ではS&P500採用銘柄のうち先週までに既に396社の決算が発表されました。ロイター通信によれば、それら企業の第2四半期の純利益は前年同月比89.9%増益ということです。また、アナリスト予想を上回った割合は88.5%と非常に好調な決算内容となっています。しかし、その割にはS&P500指数は最高値圏のためか大きく伸びず、横ばい推移となっています。
デルタ株感染や債務上限問題も
これはワクチン接種が進んだにも関わらず、デルタ変異株による感染者の急増により労働市場の回復の足かせになる可能性が懸念されているからかもしれません。そういう意味では今週末の7月雇用統計が市場予想の90万人の非農業部門増が確認できるのかどうかは重要です。また、本日から復活する米連邦政府の債務上限問題も気になるところです。議会の行動がなければ10月にもデフォルトが現実のものとなる可能性が指摘されており、休会入りした議会の今後の動向には注意せねばなりません。
8月相場も気が抜けず
そのうち取り上げますが、米国株式8月16日天井説が流れており、8月相場も気が抜けない1カ月となりそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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