建て玉整理の進捗度合い【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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売り物勝ちでプラス浮上できず

昨日の東京株式市場は反落となりました。米S&P500指数が最高値を更新し、シカゴの日経225先物も90円高で帰ってきましたが、寄り付きから売り物勝ちで日経平均は一時154円安までありました。その後は中国市場が上昇したことでリバウンドが入りましたが、プラス圏には浮上できませんでした。

好決算目につくが反応限られる

3日には日本製鉄やダイキンなど大企業で通期利益の上方修正が行われるなど好決算が目につきますが、個別反応に限られており、全体相場は上値が非常に重たい状況となっています。典型的な夏枯れ相場となっており、非常に難しい相場展開です。

感染拡大が企業業績に水差す

足元では新型コロナ感染者が急増しており、一説では東京五輪終了後に政府は緊急事態宣言の全国への拡大や更なる厳格な措置へと進むのではないか、といった見方が出ておりマーケットが委縮しだしているといった見方があります。企業業績が順調に回復しているところに水を差すのではないかという懸念の台頭です。

高値期日も上値押さえる

信用取引の高値期日を今月半ばに迎える銘柄が多いため、建ち玉整理も上値を押さえる要因です。2市場の信用買い残は7月9日週の3兆6041億円をピークに徐々に減りだし、7月30日の残高は3兆5519億円。
一方、売り残は6548億円ですので信用倍率は5.42倍と今年最大です。この信用倍率が4倍を切るくらいに低下しないとスッキリしません。

好業績銘柄の中でも絞り込み

このような状況ですので、好業績銘柄の中でも買い残が少ない銘柄や貸借倍率が接近している銘柄に絞り込んでタイミングを図る必要があります。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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