売りを吸収する強い動き【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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押し目買いに続伸

昨日の東京株式市場は押し目買いが入り続伸しました。先週のNYダウが5連敗で75日、13週移動平均線を割り込みました。シカゴの日経225先物が225円安で帰ってきた割には良い意味で予想を裏切ってくれました。この裏切りは、3万円乗せでヤレヤレと出てくる売りを、どこかが買いさらっているからだと思います。

米国株は調整局面入り

米国株はここで調整局面入りの可能性が高まってきました。11日のブルームバーグ通信では、S&P500株価指数を終値ベースで見ると、1%を上回る上昇がなかったのは週末10日まで34営業日連続となっており、これは1年8カ月ぶりの長期に及んでいると伝えています。

小型株の状況はもっと悪い

また、S&P500種構成銘柄のうち、5月以降にピークから底値の下落率が10%以上となったのは半数余りに上っており、更に小型株の状況はもっと悪く、ラッセル2000種株価指数の場合、こうした10%以上の調整を既に記録した銘柄は全体の90%に達しているということです。

これまで海外に連れ安だったが…

上値が重たくなってきており、モルガン・スタンレーは投資判断を引き下げました。欧州市場でもドイツDAX、英FTSEは75日線を割り込んできており、調整局面に入っています。海外市場が調整局面に入れば、東京市場も連れ安するのが今までの相場でした。

グローバルシフトを期待

しかし、数%の資金でも、海外市場で利食いされた資金が相対的に割安な日本株に流入すれば、日経平均だけでなく東京市場全体にとんでもない株高が起こってもおかしくありません。NYダウのPERは現在22.2倍ですが、日経平均のそれは13.9倍に過ぎません。ようやくドイツDAXに追いついた程度であり、ここでグローバルシフトが起こることを期待したいものです。

サイバーセキュがボックス上放れ

個別では先般ご紹介しましたサイバーセキュリティクラウド<4493>が先月26日以降の3195円高値~2840円安値のボックスを上放れてきました。

3400円抜ければ大きな相場に

昨年5月の1万1262円高値以降の下落で逆向きの日足二段上げは6回目。8月8日の2332円安値でトップから5波動の下落が終了し、現在上昇3波動目に入ってきました。5週線が13週線を突破するゴールデンクロスを示現し、13週線が上向きに転じだしました。3400円までは過去の累積出来高が嵩んでおりますが、ここを買い切れれば大きな相場になる予感です。

日々勇太朗

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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