買い先行も８日続落
ＮＹ市場の反発を受けた昨日の東京株式市場は買い先行スタートとなりました。一時３８７円高の２万８２０９円まで上昇しましたが、その後は戻り売りに押され、２万７２９３円安値までありました。ザラ場の日経平均の上下幅は９１６円と非常にボラの高い日が続いています。日経平均は８日続落となっており、８月３０日～９月８日までの８日続伸の裏返しとなりました。
買い方総崩れで底抜けも
寄り付きが高寄りしましたので日足が陰線形成となりました。前日は日足の窓を空けて陰線形成で昨日も同位置での陰線形成。酒田五法ではこういった形を「下放れ二本黒」といいます。下落途上で、窓を空けて現れた陰線は、それが底打ちとなって小さく反発する場合も多いのですが、二日連続して陰線が続くようであれば買い方が総崩れで、底が抜けてしまうことになります。
暴落の予兆も売り飽き気分
暴落の予兆も感じられる足型となりましたが、全面安ではありません。業種別指数では３３業種中１９業種が値上がりしました。東証１部の騰落も値上がり１０７３、値下がり１０１５となっており、売り飽き気分が伺えます。日経平均の２５日線との乖離率はマイナス６．８％と売られ過ぎ。また、９月２８日に１５０．４４％まで過熱した２５日騰落レシオは１００．３％まで低下しました。そろそろ自律反発局面に入ってもおかしくありません。
東電ＨＤ売り積み上がれば面白い
個別では東京電力ＨＤ<9501>に注目します。この株は先週の週足が長い上髭の陰線形成で株価ピークアウトを示唆していましたが、今週の上昇で上髭を否定し、更に２５日と７５日線がゴールデンクロスしました。日証金ベースでは貸借倍率が０．９５倍と、ここで空売りが入りだしてきました。更に売りが積み上がれば面白い展開になるのではないかと見ています。
日々勇太朗
提供：株式市場新聞社 marketpress.jp
株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄
コメント