新型コロナ変異株問題が直撃
週明け29日の東京株式市場は続落となりました。先週金曜日に突如として南アフリカから新型コロナウイルス変異株問題が浮上し、東京市場を直撃。その後、アジアマーケットから欧米市場へも連鎖して世界の株価が急落に見舞われました。魔の悪いことに米国市場はブラックフライデーで短縮取引だったことから市場参加者が少なく、週末事情も重なってリスク回避の売りが持ち込まれやすい環境だったことで大きな下げ幅となりました。
暴落避けられそうだが指数には亀裂
ただ、報道各社の記事を見る限り感染力は高いものの、症状は比較的軽いようです。各国の水際対策も早期対応しており、現段階では昨年2~3月のような暴落は避けられるのではないかと考えます。ただし、各国の株価指数には大きな亀裂が入りました。日経平均は寄り付き直後に416円安まで突っ込んだ後、25円高とプラス転換場面がありましたが、そこから戻り売りを浴びてリバウンドを削ってしまいました。
日経平均次のターゲットは
これで10月安値からの上昇幅の61.8%押し割れとなり、次なるターゲットは76.4%押しの2万7922円。そこでも止まらない場合は、昨日の寄り付きで空けた日足の窓を即日埋めてしまいましたので、更に深掘りして全値戻しの2万7293円や9月高値からのN計算値である2万6500円を覚悟せねばならないかもしれません。
下値固めるまでは様子見
いずれにしてもまだ情報が少ないことや海外からの新規入国停止という鎖国宣言が出たことで、正常化までは時間を要することからアフターコロナ株にはアゲンストとなり、関連銘柄に整理売りが出ることを考えると売り一巡後の下値を固めるまでは様子見で対処せねばならず、銘柄によっては戻り売りも必要となりましょう。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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