NY大荒れで反落
昨日の東京株式市場は反落となりました。前日のNY市場が大荒れの展開で、NYダウは日中高値から1000ドルもの急落。米議会下院金融サービス委員会でパウエルFRB議長が証言し、量的緩和(QE)縮小を早める可能性を再表明したことで上げ幅を縮小。その後、カリフォルニア州で国内初のオミクロン型感染が確認されたことで、投げ売りが殺到しました。
ダウ早期200日線回復しないと問題広がる
これでNYダウは昨年7月以来の200日線割れとなりました。S&P500やナスダックは75日線近辺に位置しており問題は今のところありませんが、NYダウが早期に200日線を回復できないようだと問題は更に広がる可能性があります。
日経平均2日連続陽線もマザーズ7日連続陰線
昨日の東京時間では時間外取引のNYダウ先物は200ドル程度反発していましたが、連れ高するかと思いきや終日上値の重たい一日となりました。それでも日経平均は前日安値を割り込むことなく、日足は2日連続の陽線形成。一方、下げ止まらないのはマザーズ市場で日足で7日連続陰線を連ねています。
追証回避の投げ続く
松井証券の店内マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率をみると買い方は26.2%もの評価損を抱えています。信用取引の担保割れが相当数発生していると思われ、追証回避の投げが続いているようです。過去の経験則から評価損が25%を越えると投げも峠を越すものであり、サイコロジカルラインが2勝10敗ともなれば、そろそろ買い目線で見るところか。
リバウンド狙いの打診買い
日経平均も同様で8月20日の2万6954円と10月6日の2万7293円安値を結んだ下値支持線が現在2万7700円近辺に位置しており、ここではリバウンド狙いの打診買いを入れる位置だと考えます。もしこの支持線を明確に割り込んだ場合はロスカットとすればリスクも限定的です。
底打ちしてもどこまで戻せるか
ただ、問題はここで一旦底打ちしてもどこまで戻せるのか。9年連続上昇してきた11月相場が今年は途切れてしまいました。日経平均は今年2月と9月の3万円台でダブルトップとなっており既に天井打ちとなっている可能性があります。26週線の走る2万8700円や75日線の走る2万8950円近辺までと考えておかねばならないのではないでしょうか。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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