三角保ち合い想定、破綻【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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米長期金利跳ね上がり大幅安

昨日の東京株式市場は続急落となってしまいました。18日の米国市場では長期金利が1.875%に跳ね上がったことでNYダウが1.51%安、S&P500が1.83%安、ナスダックは2.59%安と大幅安となりました。中でもナスダックが下げが厳しく、昨日は200日移動平均線を割り込んでしまいました。200日線割れはこの1年見られなかった現象であり、早期に戻せないと問題です。

上値も下値も切り下げるトレンド

そのため東京市場は下放れスタートとなり、寄り付きからアッサリと2万8000円を割り込みました。日経平均は昨年9月の3万795円高値以降は上値切り下げ・下値切り上げの三角持ち合い形成と見ておりましたが、昨日は昨年12月安値を割り込んでしまい、三角持ち合い想定が破綻してしまいました。こうなると上値も下値も切り下げるトレンドが正しかったということになります。

ボックス下限に接近

ここで過去2年の日経平均の日足チャートを見ていただきたいのですが、昨年安値は8月の2万6954円、高値は9月の3万795円であり、概ね2万7000円~3万円の3000円幅のボックスでした。三角保ち合いを否定しましたが、ボックス下限に接近してきました。

2万3000円台まで節目ない

ここで止まれば良いのですが、仮に昨年8月安値を切るとどうなるか。チャートを見ると、それ以前にもみ合っていたのが一昨年6月~10月の位置で、日経平均で2万1700円~2万3700円の2000円幅のボックスを形成していたところです。もし上のボックスを割り込んだ場合は2万3000円台まで節目がないことに気が付きます。

下値のポイントは…

ここで一目均衡表・値幅論で下値のポイントを見てみましょう。昨年9月14日の3万795円高値から10月6日に2万7293円まで下落し、その後、11月16日に2万9960円までリバウンドしました。ここから導かれるN計算値が2万6458円、V計算値が2万4626円、E計算値が2万3791円です。

いずれにしても戻り売り

昨年6月~10月のボックス節目と合わせて考えるとV計算値やE計算値がターゲットとして相応しいように思います。いずれにしても戻り売り対処ということになります。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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