売られ過ぎを示す乖離率【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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3日続落で2万5000円割れ

昨日の東京株式市場は3日続落で日経平均は2万5000円割れとなりました。ロシアとウクライナの3回目の停戦交渉で進展がなかったほか、米議会超党派がロシア産原油・エネルギー製品の輸入禁止と、同国およびベラルーシとの通常の貿易関係を解消する内容を盛り込む法案で合意したとの報道でNY株式市場は引けにかけて下げ幅を拡大しました。

NY底入れ否定し日経平均大幅マイナス乖離

NY主要3指数は2月24日に下髭陽線の「たぐり足」により底入れの形となっていましたが、終値ベースで年初来安値を更新したことで否定されたようです。日経平均は25日線とのマイナス乖離が7.49%となりました。コロナ暴落時では最大20%のマイナス乖離場面がありましたが、通常ならば明らかに売られ過ぎという乖離率となってきました。

値嵩優良株に底入れシグナル

ウクライナ情勢で好転が見られず、一方で資源や農産物が高止まりしていることでリスクオフムードが蔓延しています。一昨年3月のコロナ暴落安値から昨年9月高値までの38.2%押しレベルを割り込んで、次に目指すのは半値押しの2万3576円というのが机上の計算では成り立ちますが、ただし個別に目を向けると、売られ続けてきた値嵩優良株に底入れのシグナルが灯りだしました。

アンリツ、村田製は陽線包み足

アンリツ<6754>、村田製作所<6981>は陽線包み足を形成しました。また、キーエンス<6861>も陽線包み足に近い大きな陽線を立てました。当然、高いところでは戻り売りが出て押されますが、こうした動きをみるとソロソロ買い戻しも入りだしたことが伺えます。

資源系銘柄には一気に利食い売り

一方でこのところ人気化してきた資源系銘柄には一気に利食い売りが持ち込まれました。まだチャートが陰転した訳ではありませんが、住友鉱山<5713>が5.23%安、大平洋金属<5541>が7.59%安といった具合で資金の流れが変わりつつあるのかもしれない兆候が見られました。

底打ちした時に何を買うかを見定める

今週末はメジャーSQのためロールオーバーが進んでいますが、日経225先物の期近の出来高は8万3130枚、また期先6月限りが2万108枚とセリングクライマックス時によく見られる10万枚を超えてきました。今はまだ戦況を見ながら様子見に徹する局面だと思いますが、相場がコツンと底打ちした時に何を買うのかを見定めていかねばなりません。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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