今週は押し目買い目線【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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米長期金利上昇止まず急反落

昨日の東京株式市場は急反落となりました。米4月の雇用統計は概ね市場予想の範疇で着地しました。しかし、米長期債利回りの上昇が止まりません。

ナスダック9年半ぶり5週連続安

ナスダックは5週連続安となりましたが、これは2012年11月以来9年半ぶりのことです。この5年ほどの月足チャートをみると、2018年12月、2019年3月と値幅を伴った調整局面は36カ月移動平均線近辺で下げ止まり反発することを繰り返してきました。

目先の止まり目に接近

現在36カ月線は1万1697ポイント近辺に位置しており、あと450ポイントに迫っています。今週はこの36カ月線に接近するかもしれませんが、そこが目先の止まり目となる可能性があります。目先的な止まり目に接近してきたことで、ここより押し目買い目線で見ていく局面ではないでしょうか。

日本市場魅力的と考える投資家多い

S&P500やナスダック指数は年初来安値を更新していますが、日経平均、TOPIXともに3月安値には距離を残しています。金融引き締め速度が上がりだした米国市場から資金が抜け出し、日本株に振り向けられているのかもしれません。日銀は量的緩和維持を推進しており、引き締めの米国や長期金利がジワジワ上げだした欧州市場より、日本市場が魅力的と考える投資家は多いことでしょう。

日経平均PER12倍台に低下

また、足元で決算発表が本格化しており、今週はピークを迎えます。日経平均採用銘柄の一株利益を確認すると、4月20日時点は2072円でPERは13.1倍でしたが、5月6日段階では一株利益は2143円に上昇しPERは12.6倍に低下しています。昨日の急落ではPERが12.3倍程度に低下しており、割安圏に入ってきました。個別企業の決算を確認しながら、今週はどこで打診買いに入るかタイミングをはかりたいと思います。

山洋電と恵和は利食い対処

個別では決算博打で推奨した山洋電機<6516>が上昇一服。200日線に接近しましたので一旦は利食い対処。4500円近辺で買えましたので十分な値幅が取れました。一方、ヘッジ売りとした恵和<4251>は50日線割れとなってきました。一目均衡表では雲の下限を割り込んできました。あと5日で雲が捻じれるため、その日柄近辺では買い戻しておきたいと考えます。

ESG投資でユーグレナに注目

新しいところでは今週13日決算発表予定のユーグレナ<2931>に注目します。同社の次世代バイオディーゼル燃料が商船三井系のトラック運行やJR東海の試験走行車に採用されています。ESG(環境・社会・ガバナンス)を踏まえた投資が広がる中、注目度が増しつつあります。

売上高は過去最高見込む

今期の利益予想は非開示となっていますが、通期売上高は前期の344億円から今期は480億円と過去最高を見込んでいます。株価は4月18日の955円から調整していますが、200日線まで押してきており、50日線の位置する810円前後を割り込めばロスカットとして仕込みを考えます。

日々勇太朗

 

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