ウクライナ停戦の可能性!?【転ばぬ先のテクニカル】

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続落し5月安値割り込む

昨日の東京株式市場は続落し、5月安値を割り込んでしまいました。先週末のNY市場はマチマチの展開でしたが、S&P500とナスダックは反発。NYダウは続落でしたが終値ベースでは38ドル程度でした。シカゴの日経先物が大証比150円高で帰ってきましたので、昨日の東京市場はシカゴにサヤ寄せする格好で高く始まりました。しかし、寄り付きが高値となりズルズルと下げる展開となり、前場は428円安で取引を終えました。

資源と防衛関連の下落厳しい

20日のNY市場がジューンティーンス(奴隷解放記念日)の祝日で休場となるために、海外投資家のフォリーが限られる中で先物主導で売られた形ですが、前場段階の業種別指数を確認したところ、下落上位は鉱業の9.47%下落を筆頭に、石油の5.76%下落と資源株の下落が厳しいことが分かります。また、プライム市場の下落率上位をみると2位に三菱重工の10.3%下落、川崎重工が8位で8.05%下落、IHIが10位で7.83%です。これら総合重機株は防衛関連株として上昇してきました。

停戦ならマーケットはどう変化?

防衛関連と資源関連が急落するということは、ウクライナの停戦が近いということではないでしょうか。もし、停戦となった場合、マーケットはどのように変化するでしょうか。まず、原油価格などの資源や食料が値下がりすることでしょう。また、インフレ懸念が若干沈静化することで各国の金利が低下し、金利格差拡大を材料に買われてきたドルが売られ、円高へと転換することでしょう。また、サプライチェーンが正常化に向かうことで運賃などが値下がりし、海運株が売られるかもしれませんが、株式市場全般には買い戻しが入りだし、株価が急回復していくのだろうと思われます。

原油先物と国際商品先物指数を観察

その兆候は原油価格に現れ始めています。WTI先物は昨年12月1日安値と12月20日安値を結んだ下値サポートに接近してきました。107ドル近辺を割り込みだせば基調転換ということになりそうです。国際商品先物指数(CRBインデックス)などと併せて観察の必要がありそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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