ボリュームレシオ【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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反発もテクニカル的に変化なし

昨日の東京株式市場は反発しました。ただし、プライム市場の騰落は値下がり銘柄が多く、ファーストリテイリングやダイキン、東京エレクトロンなどの指数採用値嵩株に指数が押し上げられてということです。現状は200日線が下値サポートしたという状況であり、テクニカル的に変化があった訳ではありません。

地政学的リスクで売られたが…

前日はぺロシ下院議長が訪台するということで、地政学的リスクの高まり不安で売られましたが、ペロシ氏が台湾に行ったことで有事が起こることはないはずで、無事に到着されました。中国側は7日まで軍事演習を行うとしましたが、国内向けのパフォーマンスということでしょう。7日までとしたのは来週月曜日からはなにもなかったことにしたいということなのではないでしょうか。

歴史の歯車は大きく回り始める

しかし、歴史の歯車は大きく回り始めたということでしょう。安倍元首相の急死で全ては加速しだした印象です。日本の最西端である与那国島は台湾も真横に位置して約100km。目と鼻の先であり、他人事ではないのです。

なんと2114%の異常値

ところで昨日ここから買う気はないけれど…とした土屋ホールディングス<1840>は寄り付きから出来高を伴って一時297円まで急伸しましたが、10時を回ると突然売り優勢となりました。妙に出来高が増えるのでボリュームレシオを調べたら、なんと2114%。出来高は株価に先行するとして開発されたボリュームレシオは通常日足では14日や25日の出来高合計を株価上昇日の出来高と株価下落日の出来高との比較で80%~150%が通常値としています。

案の定、急落し上髭伴う大きな陰線包み足

150%ということは株価上昇日の出来高合計が下落日合計より50%多いことを示しています。そして70%以下が底値圏、450%以上が天井圏とされていますが、土屋ホールディングスの株価は上げ続けてきましたので異常値を示していました。新規売り停止の信用規制が入っていましたので、残念でしたが前日から出来高が急増していましたので、あぁ、空売りが出来れば勝負してみたいと思いながら株価を見ていました。案の定、10時を過ぎると株価は急落し上髭を伴う大きな陰線包み足となりました。

利食いのタイミング図るためチェック

なぜこのようなことを書くかと言えば、保有銘柄が毎日上がると嬉しくなってついつい爪を伸ばしてしまう訳ですが、利食いするタイミングを図るのに、ボリュームレシオをチェックすることで売り時を逃さないこともあるということです。保有していないから関係ないではなく、売買のタイミングを図る練習材料として、このような極端な動きをしている銘柄の株価を様々な角度から見ていくことは必要だと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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