中銀ウィーク【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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今週は身動き取れず

今週は中央銀行ウィークなので身動きが取れそうにありません。今晩(20日)から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。結果は日本時間で22日の早朝4時くらいに発表されます。また、22日は日銀の金融政策決定会合の結果がお昼ごろに発表されます。

日本の8月CPI32年ぶり高騰

昨日、日本の8月消費者物価指数(CPI)が発表されました。「コア」(生鮮食品除く)は前年同月比は2.8%上昇で、消費税の影響を除くベースでは1991年以来、32年ぶりの高騰を記録しました。「生鮮食品・エネルギーを除く」も1.6%へと加速し、1998年以来の伸び率を記録しています。

コストプッシュインフレ加速

原油高の影響だけでなく、食料高や円安の影響で幅広いモノ・サービスに値上げ圧力がかかってきています。円安によるコストプッシュインフレが加速しだしており、これは日銀が目指す物価上昇とは異なりますが、(日銀はコストプッシュインフレは長続きしないという立場)インフレに対する何らかのコメントが出るかもしれません。

退陣前に動かざるを得ない状況も

基本的にマーケットは日銀の金融緩和継続と政策変更はなしと考えていますが、10月には6000品目以上の食品の値上げが実施される予定です。今後、更に一段と値上げが進むようであれば、黒田総裁退陣前に動かざるを得ない状況を迎えるかもしれません。

日銀会合や黒田総裁会見にも注目

もし、日銀がゼロ金利解除といったニュアンスを出せば、マーケットの混乱は避けられません。こうしたネガティブな変化はないと決めつけることはできず、頭の隅に置いておく必要があると思います。そういう意味では22日の日銀会合や黒田総裁の記者会見にも注目が集まるでしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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