暴落シーズン【転ばぬ先のテクニカル】

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問題は先行き金利見通し引き上げ

先週の東京株式市場は続落となりました。注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場予想通り0.75%利上げとなり、政策金利(FFレート)は3.00%~3.25%になりました。問題は先行きの金利見通しを示すドットチャートで、2022年末の中央値が4.25%~4.5%と前回見通しから引き上げられたことです。

年内1.25%、来年も0.25%利上げ

ということは11月及び12月の会合で合計1.25%の利上げを見込んでいるということです。恐らく11月も0.75%利上げし12月に0.5%利上げが行われるのではないでしょうか。更に2023年末の中央値が4.5%~4.75%となっており、来年も更に0.25%利上げが行われる予想です。

景気敏感株は今後厳しい状況に

また、経済見通しでは2022年の実質GDPが前回会合の1.7%成長を今回0.2%に変更。2023年の実質GDP見通しも前回の1.7%成長から1.2%成長へ、2022年の失業率見通しは前回の3.7%から3.8%に変更し、2023年も前回の3.9%から4.4%へと変更しました。こうなると景気後退は避けられず、景気敏感株は今後厳しい状況に追い込まれるものと思われます。

NY市場は厳しい展開

さて、NY市場ですが、まずNYダウは23日に6月安値を更新しました。週足では5週線と13週線とがデッドクロスしMACDもデッドクロス。月足でも12カ月線が24カ月線とのデッドクロスが近づいており、厳しい展開となっています。また、S&P500では6カ月線と24カ月線が既に先月デッドクロスしています。これはリーマンショックの大底だった2009年以来のことです。一方、ナスダックは12カ月線と24カ月線がデッドクロスしています。

一時的な調整ではない

米主要3指数はリーマンショック以来の悪い形になってきました。このことから、現在のダウントレンドはコロナショック時のような一時的な調整ではないと思います。世界恐慌に発展した1929年の暗黒の木曜日、1987年のブラックマンデーも、そして2008年のリーマンショックという米国3大暴落は全て10月に起こっています。

6月安値を割り込めば…

その10月が近づいており、今週以降の動きは非常に重要になると思われます。もしNYダウに続いてナスダックが今年6月安値を割り込めばその確率は高まるでしょう。NYダウの6月安値2万9653ドルに対して23日は2万9590.41と6月安値を割り込んで引けました。そしてナスダックの6月安値は1万565ポイント(23日引け値は1万867.93ポイント)です。もしここを割り込むようであれば、持ち株は損でも現金化することをお勧めします。

大天井打ち半値押しも不思議でない

長期波動を見るとNYダウのボトムはリーマンショック時に6469ドルです。今年1月高値は3万6952ドルなので5.7倍になりました。ナスダックの2008年安値は1265ポイントでした。そこから昨年11月高値の1万6212ポイントまで12.8倍になりました。大天井打ち後の株価が2~3割程度の下げで終わるはずがありません。私は恐らく半値押しくらいあっても何ら不思議ではないと思います。

日経平均は中長期線とのデッドクロス迫る

そうなると東京株式市場も持ちこたえることは難しいでしょう。日経平均は続落により13週、26週、52週線を割り込んできました。5週線も下向きに転じており、中長期線とのデッドクロスが迫ってきました。日経平均の年初来安値は3月の2万4681円であり、NYの指数に比べると距離があります。

戻りを利用して現金化

しかし、月足では6カ月線が2万7253円、12カ月線が2万7531円、24カ月線が2万7680円と位置関係が既に逆並びとなっており、ダウントレンド入りしていることが分かります。NY主要3指数すべてが6月安値を割り込むには少々時間がありますので、その間の戻りを利用して現金化を図ることことが必要だと考えます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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